日焼け止め「ノンケミカル」なら安全?酸化亜鉛でも肌トラブルに?

スキンケア
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プロアクティブUVプロテクター

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紫外線吸収剤がつかわれていないUVクリームを、「ノンケミカル」と呼ぶことがあります。

紫外線防止剤には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の両方、またはどちらか一方が配合されています。紫外線吸収剤のことを「ケミカル」、この吸収剤がつかわれていないものは「ノンケミカル」とよばれています。

紫外線吸収剤に配合される「ケミカル」は肌への刺激が強い、とのネガティブなイメージがあり、このような分類になっているようです。

しかし、スキンケアなどの化粧品はすべてケミカル成分からつくられています。UVクリームについて言えば、紫外線吸収剤が入っていても、敏感肌でも肌への刺激を感じないで使っている人が多いはず。

紫外線吸収剤の日焼け止め・敏感肌は使わないほうが良いの?

なぜなら、紫外線吸収剤の配合量は、化粧品の種類や使用される部位によって上限が決められており、安全性が確認されたうえで配合されているから。

ノンケミカルにこだわりすぎると、日焼け止めにかぎらず、自分の肌質や目的に合うスキンケアを見逃してしまうことになりかねません。ここでは、ケミカルとノンケミカルの違いについて考えていきます。

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そもそもケミカルって何?

ケミカルとは、一般的に、石油などから化学的に合成された成分を指すことが多いようです。

しかし、ケミカルとは、英語で、chemical(化学物質)のこと。科学的には、元素や元素が結びついたものがケミカルですから、人工的につくりだした化学物質だけでなく、天然成分も含めてすべてがケミカルということになります。

たとえば、塩。ナトリウムと塩素からできた化学物質で、生命維持には欠かせません。海水を煮詰め・濃縮して作られますが、化学式では、NaCl (塩化ナトリウム)のケミカル。

体調をととのえるための漢方薬は、動植物や鉱物が原料ですが、数えきれないほどのケミカル(化学物質)の集合体。

カモミール、スペアミント、バニラなどからつくられる天然香料はどうでしょう。これらの成分を抽出するためには、エタノールなどのさまざまな化学物質が溶剤としてつかわれ、一部の溶剤についてはその残存量が規定されています。

抗炎症、抗アレルギーなどの効果があるグリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)は、ニキビケアや敏感肌にも効果的な成分です。

このグリチルリチン酸ジカリウムは、甘草根から、水とアンモニアで抽出され、結晶化やイオン交換などのさまざまな化学反応を経て、多くの化粧品や医薬部外品の原料になります。

ケミカル ⇒ 化学合成 ⇒ 肌に良くないとの連鎖イメージは、せっかくのスキンケアの選択肢の幅をせばめてしまうことになりかねません。

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ノンケミカル・紫外線散乱剤「酸化亜鉛」のメリット・デメリット

ノンケミカルとよばれる紫外線散乱剤の代表的な成分に、「酸化亜鉛」があります。

酸化亜鉛は亜鉛が酸化した物質で、白色粉末。自然界にも存在しますが、化粧品などの原料としては、金属亜鉛を燃焼させたものなどが使われているようです。

ベビーパウダーにも使われる成分で、紫外線防止効果だけでなく、成分そのものは赤ちゃんや敏感肌にもやさしいのが大きな特徴です。

ただし、紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤とくらべると紫外線を防止する効果が劣るため、紫外線防止効果を高めるためには配合量を多くする必要があります。

当然、配合量が増えれば白浮きしやすくなります。これが、酸化亜鉛や酸化チタンなどの散乱剤のデメリットの一つ。

また、肌にやさしいはずの酸化亜鉛ですが、皮膚のタンパク質と結合することで毛穴を閉塞し発汗や皮脂を抑制するため、肌質によってはニキビなどの肌トラブルの原因に。

ときには、酸化亜鉛を使った日焼け止めで、金属アレルギーを訴える人もいるようです。参考:Hot Pepper Beauty 金属アレルギー注意!日焼け止めが肌荒れの原因に?!

本来、酸化亜鉛そのものは金属アレルギーの原因にはなりませんが、「亜鉛」そのものが不純物として混じっていたり、他の化粧品成分と反応して単体としての亜鉛がつくられることが原因と考えられます。

プロアクティブUVプロテクター

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まとめ

日焼け止めには、「ノンケミカル」と呼ばれる紫外線散乱剤と「ケミカル」と呼ばれる紫外線吸収剤が使われています。

ノンケミカルには、肌にやさしい、つまり赤ちゃんや敏感肌でもトラブルなく使えるイメージがあるようですが、白浮きしたり、伸びが悪いなどの使用感もあわせて考える必要があります。

また、ベビーパウダーにもつかわれる「酸化亜鉛」でも、肌質などによっては、肌トラブルの原因になることも。

紫外線防止効果が高く、伸びも良い紫外線吸収剤とあわせることによって、使いやすいUVクリームがつくられていることを知っておいたほうがいいでしょう。

まずは、「ケミカル」「ノンケミカル」という言葉にまどわされず、自分の肌質や目的にあった日焼け止め(UVクリームなど)をためしてみてください。

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