紫外線によるシミやシワ!子供のころからのツケが・・・
シミ・シワや皮膚ガンの原因になる紫外線ですが、紫外線には新型コロナウィルスを殺菌する働きがあるとの情報も。
ただし、コロナウィルスを殺菌するのは特殊な波長の紫外線なので、太陽光の紫外線での殺菌作用は低いようです。
とはいえコロナウィルスは別として、長時間日光にさらすことでかなりの殺菌効果があるようですから、紫外線を生活に上手に取り入れることで健康的な生活をおくることができそうです。
天気が良い日に布団を干すのも、その一つ。さらに体内でビタミンDをつくるのも、紫外線の重要な役割。
そう考えると、シミ・シワ対策で紫外線を目の敵にするのは、人間の勝手ということになりそうですが・・・。
今や健康維持に欠かせないポリフェノールですが、植物がポリフェノールを作り出すのは紫外線があるから。太陽光が強い地域では、植物の葉の色がポリフェノールによって濃くなりますが、これは植物が紫外線から自身の組織を守るため。
人のカラダで、このポリフェノールと同じ働きをしているのが、メラニン。
紫外線から皮膚の内部組織を守ってくれるメラニンですが、皮肉なことに、シミやそばかすの原因になる美容の敵。
シミやそばかすは、見た目にも老けてみられるだけでなく、気持も消極的になりがち。さらに怖いのが皮膚ガン。シミだと思って放置していたら、実際には皮膚ガンだったという例も少なくありません。
皮膚ガンの原因になる紫外線UVB
皮膚ガンの表皮細胞の遺伝子が変位するために起こりますが、その大きな原因になっているのが紫外線UVBです。
紫外線UVBは、地表に降り注ぐ量は少なく、UVAのように皮膚の深部には届きませんが、皮膚細胞に大きなダメージを与えるのが特徴です。
紫外線UVBが、皮膚細胞のDNAを傷つけると、修復機能がはたらいて細胞を元の状態に戻します。
しかし、DNAへのダメージが大きすぎたり、何度も傷つけられるうちにコピーミスが起こり突然変異が生じます。これが、皮膚ガンの元になるわけです。
紫外線の人体への影響
環境省が発表した「紫外線 環境保健マニュアル 2020」によれば、以下の症状について、紫外線が関係していると考えられるそうです。
《急性》
●日焼け(サンバーン・サンタン)
●紫外線角膜炎(雪目)
●免疫機能低下
《慢性》
<皮膚>
●シワ(菱形皮膚)
●シミ、日光黒子
●良性腫瘍
●前がん症(日光角化症、悪性黒子)
●皮膚がん
見たくない症状が、ずらりと並んでいます。
シミ・シワは子供のころからの紫外線の蓄積が原因!
シミ・シワは、年齢とともに症状が強く表れますが、同じ年齢でもその程度は人によってかなり違いがあります。
じつは、「紫外線 環境保健マニュアル 2020」によれば、じつはシミやシワは、子供のころからの紫外線の照射量が関係しているそうです。
年齢より老けて見られるのは、子供のころから浴び続けてきた紫外線が原因?
シミ・シワを増やさないための紫外線対策
「紫外線 環境保健マニュアル 2020」で、紫外線の浴び過ぎを防ぐために挙げているのが、以下の対策です。
<対策>
①紫外線の強い時間帯を避ける。
②日陰を利用する。
③日傘を使う、帽子をかぶる。
④衣服で覆う。
⑤サングラスをかける。
⑥日焼け止めを上手に使う。
いずれも、よく分かっているつもりですが、夏の解放的な季節感からつい油断しがちです。
とくに、日中外出することが多い営業マン、休日はアウトドア派という家族、日傘を差しながらという方は少ないようです。
日焼け止めとしては、SPF値が高いUVクリームが有効ですが、効果が高い反面肌への負担は大きくなります。
また、使う環境によりますが、効果が持続するといわれる時間数より早めに塗りなおすのがポイント!
最近のUVクリームはベタベタしないものも多くなりましたが、仕事中に塗りなおすのはかなり面倒。
将来のシミ・シワを防ぐには、必須かもしれませんが・・・。
体の内側からのケア
”飲む日焼け止め”と謳われたサプリメントがありますが、実際の効果はどうなのでしょう。
正直、直接降り注ぐ太陽の紫外線から体を守るには、UVクリームより強力なものはありません。
サプリメントの成分は、体の内側から抗酸化作用などによってケアしてくれますが、紫外線の照射から直接身を守れないことは当然です。
しかし、サプリメントだけ飲んでも紫外線を防ぐことができないとしても、抗酸化作用がある成分が配合されていれば、肌への働きがゼロとはいえないでしょう。
紫外線から肌を直接防ぐことはできないとしても、スキンケアの手段として試す価値はあるはずです。