NMF(天然保湿因子)とは?注目されるアミノ酸

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皮膚の角質細胞には、NMF(natural moisturizing factor・天然保湿因子)とよばれる保湿成分があり、お肌のうるおいを保つ重要なはたらきをしています。

NMFが減少すると、お肌の水分が失われるため乾燥肌になりやすく、カサカサしたり、冬の乾燥しやすい季節には痒みがひどくなるトラブルに。

乾燥肌の方や加齢により乾燥した皮膚(老人性乾皮症)では、アミノ酸の含有量が低下して角質層の水分量が減ることが知られています。

NMFの成分は、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、尿素、ミネラル塩類などですが、アミノ酸とその誘導体が大半を占めていますから、アミノ酸がお肌にとって重要な成分であることは容易に想像できると思います。

NMF(天然保湿因子)とアミノ酸の関係

自然界には約500種類ぐらいのアミノ酸が見つかっているそうですが、人のカラダのタンパク質は、たった20種類のアミノ酸でつくられています。

角質層のNMFのアミノ酸を知る前に、人のカラダをつくっている20種類のアミノ酸について、確認しておきます。

アミノ酸とは

人のカラダの60%は水分ですが、約20%がタンパク質でできていて、このタンパク質を構成しているのがアミノ酸です。

アミノ酸は、内臓や筋肉、消化管、髪や皮膚のコラーゲン、血液のヘモグロビンなど、カラダの重要な組織をつくっています。

人のカラダのタンパク質は、20種類のアミノ酸で構成されていますが、食品として摂取されたタンパク質は一度アミノ酸に分解されてから、体内でタンパク質に再合成されます。

必須アミノ酸と非必須アミノ酸

人のカラダに必要な20種類のアミノ酸のうち、11種類は体内で合成することができますが、9種類のアミノ酸は体内で合成することができません。

体内で合成することができない9種類のアミノ酸については、不足分を食事などで補わなければならないわけです。この体内で合成することができない9種類のアミノ酸を必須アミノ酸と言います。

<9種類の必須アミノ酸>

  • トリプトファン
  • リシン
  • メチオニン
  • フェニルアラニン
  • トレオニン(スレオニン)
  • バリン
  • ロイシン
  • イソロイシン
  • ヒスチジン

非必須アミノ酸は次の11種類ですが、”非必須”といっても要らないというわけではありません。あえて外部から摂らなくても、体内で糖質や脂質から作り出すことができるアミノ酸です。

<11種類の非必須アミノ酸>

  • チロシン
  • システイン
  • アスパラギン酸
  • アスパラギン
  • セリン
  • グルタミン酸
  • グルタミン
  • プロリン
  • グリシン
  • アラニン
  • アルギニン

ケラチンとNMF(天然保湿因子)

皮膚の角質層は、ケラチンという繊維性のタンパク質でできた角質細胞が、レンガのように積み重なり、その間を細胞間脂質であるNMF(天然保湿因子)と水が満たしています。

ちなみに、爪にあるケラチンは、アミノ酸のシステインの含有量が多く、皮膚のケラチンと比べるとより丈夫な構造になっているようです。

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角質層には、ケラチンでできた角質細胞とその外側に分泌される汗と皮脂とともに、ウィルスなどの侵入や外部刺激からカラダの内部を守るバリア機能があります。

バリア機能とともに、角質層の大事な役割が、水分が蒸発するのを防ぐことですが、ケラチンでできた角質細胞がきちんと積み重ねられていることでその機能を果たすことができます。

レンガのように積み重ねられた角質細胞は、約2週間ではがれ落ちますが、これがターンオーバーです。

ケラチンでできた角質細胞は、アミノ酸などのNMF(天然保湿因子)と深く関係しており、NMFが減少すると、レンガのようにきちんと積み上げられた角質細胞が乱れバリア機能が低下する原因になります。

その結果、お肌の水分が蒸発し、外部刺激を受けやすくなるため、乾燥肌や敏感肌の原因になると考えられます。

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NMF(天然保湿因子)としてのアミノ酸

日本化粧品技術者会の情報によれば、NMF(天然保湿因子)のおもな成分であるアミノ酸は、セリングリシンが多いとのこと。

また、保湿性の高いピロリドンカルボン酸も多く含まれていますが、これはアミノ酸であるグルタミンの代謝によって生じたもの。

じつはNMFとして機能しているアミノ酸は、もともと皮角質層のすぐ下の顆粒層(かりゅうそう)でつくられたプロフィラグリンが、角層細胞に移行してからフィラグリンに変換され、さらにアミノ酸に分解されたもののようです。

そのアミノ酸の一部が、さらに代謝を受けて、角質層でNMFとして機能するとしています。

保湿性の高いピロリドンカルボン酸は、アミノ酸のグルタミンからつくられ、アスパラギン酸からはアラニンアルギニンからは尿素とオルニチンが、それぞれつくられるようです。

ここで登場したアミノ酸は、非必須アミノ酸。非必須アミノ酸は体内でつくることができるはずですが、肌トラブルで悩む女性が多いということは、やはりアミノ酸が足りていないということかも。

アミノ酸・L-システインとビタミンCの相乗効果

お肌のためのアミノ酸にはいろいろありますが、注目されているのがL-システインです。

L-システインは、トラネキサム酸とともに肝斑などのシミや美白に効果がありますが、そのはたらきを相乗効果で高めているのが、ビタミンCなどのビタミン類です。

システインの頭に”L-”がついていますが、グリシンを除くアミノ酸にはL体とD体があり、カラダのタンパク質を構成しているのは、すべてL体。サプリメントや医薬品などに配合される「システイン」は、基本的に「L-システイン」のことです。

L-システインとビタミンCなどのビタミン類の美白への相乗効果は、つぎのようなメカニズムになっています。

ミルセリンホワイト・効果※ミルセリンホワイトNKB公式サイトから引用

  • L-システインビタミンCが、メラノサイトでのメラニンの生成を抑制します
  • ビタミンC が、沈着したメラニンの無色化を促進します
  • L-システイン、ビタミンB2、B6、Eメラニンの排出を促進します

アミノ酸・L-システイン配合の医薬品

L-システインとビタミンCなどのビタミン類を配合した医薬品は、シミやそばかす、日焼けやかぶれによる色素沈着、ニキビや湿疹に効果があります。

京都薬品ヘルスケア『ミルセリンホワイトNKB』には、美肌のためのアミノ酸であるL-システインを240mg/1日、ビタミンC1,000mg/1日が配合され、新たなシミができるのを防ぎます。

さらにビタミンB2、B6、Eの配合により、皮膚のターンオーバーを促進し、できてしまったシミの排出を促します。

『ミルセリンホワイトNKB』は、L-システインとビタミンCの配合量、ビタミン類の種類の多さが他の市販薬とくらべてもトップクラスなだけでなく、価格的にもお得なようです。

以下の記事で、価格を含め比較していますので、参考にしてください。

L-システインの効果・副作用は?おもな医薬品の配合量を比較 (biyou-hint.com)

まとめ

お肌の健康は、ケラチンの角質細胞がきれいなレンガ構造を保つことによって守られています。

このレンガのすき間を埋めているのがNMF(天然保湿因子)と水分で、NMFが不足するとレンガ構造が乱れ、乾燥肌や敏感肌など、肌トラブルの原因になります。

スキンケアの化粧品に、NMFの成分であるアミノ酸や尿素、さらにビタミンCなどが配合されているのは、不足しているNMFを補うため。でも、外側からのケアは、部分的。

お肌のバリア機能が、ウィルスなどの侵入や水分の蒸発を防いていることを考えると、外側からのスキンケアとあわせて、カラダの内側からのケアも必要です。


ミルセリンホワイト公式サイト