紫外線吸収剤の日焼け止め・敏感肌は使わないほうが良いの?

スキンケア
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プロアクティブUVプロテクター

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敏感肌の方は、「紫外線吸収剤」を含まない日焼け止めが適していると一般的に言われています。紫外線吸収剤は、肌への刺激が強いことが理由の一つ。

しかし、「紫外線吸収剤」には「紫外線散乱剤」ないメリットがありますから、UVクリーム選びで慎重になりすぎると、せっかく自分の肌質や目的にあったUVクリームを見落としてしまう可能性があります。

日本で販売されている日焼け止めは、安全性を重視して、紫外線吸収剤の成分ごとに最大配合量が設定されています。肌に異常がなければ、使用しても安心です。

さらに言えば、日焼け止めにつかわれる紫外線吸収剤とおなじ成分が、一般的な化粧品の変色や退色をふせぐためにつかわれています。

紫外線吸収剤についての理解を深めることで、過度に慎重になりすぎず、UVクリームの上手な選び方・使い方ができるはずです。

敏感肌のための日焼け止め(UVクリーム)選び

敏感肌の方がUVクリームを選ぶときのおもなポイントをまとめした。ここでは紫外線吸収剤の使用を排除していません。その理由については、別項で説明していきます。

  • SPF30、PA++程度で強すぎないもの
  • 保湿効果があるもの
  • 石鹸やお湯で落ちるもの
  • 2~3時間でこまめに塗りなおす
SPF UV-Bから肌を守る効果の指標
PA UV-Aから肌を守る効果の指標

SPF50、PA++++のように、紫外線からの防御能が高いUVクリームが人気ですが、一般的に、敏感肌の方は肌への刺激が強くなります。まずは、SPF30、PA++ていどの強さのUVクリームから使ってみるのがポイントです。

肌が乾燥すると、バリア機能が低下し肌がより敏感になりますから、敏感肌の方は、保湿効果があるUVクリームを選ぶとよいでしょう。

お肌へのやさしさを考えれば、ウォータープルーフタイプではなく、石鹸やお湯で落としやすいものを選ぶことが重要です。

SPF値やPA値が高いUVクリームでも、塗った時の効果を長時間持続できるわけではありません。2~3時間でこまめに塗りなおすことが推奨されています。

プロアクティブUVプロテクター

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「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の違いは?

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤には、どのような違いがあるのでしょう。それぞれのおもな特徴をまとめました。

<紫外線吸収剤>

  • 紫外線を熱エネルギーなどに変えて、皮膚に紫外線がとどくのを防ぐ
  • 特定の波長を吸収し、UVA 吸収剤、UVB 吸収剤に分けられる
  • 紫外線吸収能が高いが、時間とともに劣化する
  • 肌なじみが良く白浮きしない
  • 汗をかいたりしても落ちにくい
  • 人によっては皮膚炎がおきることがある

<紫外線散乱剤>

  • 紫外線を反射・散乱させ、皮膚に紫外線がとどくのを防ぐ
  • 酸化チタンは UV-B を吸収し、酸化亜鉛はUV-A から UV-B まで幅広く吸収する
  • 紫外線吸収能は紫外線吸収剤より劣る
  • 配合量が多くなると白浮きしやすくなる
  • 皮膚が乾燥したように感じることがある
  • 皮膚障害をひきおこしにくい

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤は、紫外線から肌を守るメカニズムに違いがあるだけではありません。

紫外線を防ぐ能力や使用感にも大きな違いがあることが、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤をどのように配合するかのポイントになっているようです。

プロアクティブUVプロテクター

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「紫外線吸収剤」のすぐれた紫外線防御能

紫外線防御能は、配合濃度が同じなら、紫外線吸収剤のほうが紫外線散乱剤よりも優れています。

紫外線散乱剤でおなじ強さの紫外線から肌を守るためには、紫外線吸収剤よりかなり多くの量を配合しなければなりません。

ある研究論文から、一部抜粋したのがこちら。

紫外線散乱剤である酸化亜鉛の UV-A 防御能は、代表的な UV-A 吸収剤 4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン(BMDM) のUV-A 防御能の 1/4 以下である 引用:紫外線吸収剤の皮膚に対する傷害性を抑えた日焼け止め化粧料の開発

紫外線吸収剤・BMDMの配合量の上限は10%です。もし、散乱剤・酸化亜鉛で、紫外線吸収剤(BMDM)と同じ効果を得ようとすれば、単純計算ですが、4倍もの濃度が必要になります。

プロアクティブUVプロテクター

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「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の成分

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤には、つぎのような成分があり、紫外線吸収剤は化粧品の種類などによって配合量の制限があります。

紫外線吸収剤 サリチル酸ホモメンチル
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
エチルヘトキシルトリアゾン
トリスビフェニルトリアジン
パラアミノ安息香酸
ポリシリコーン-15
オキシベンゾン など
紫外線散乱剤 酸化チタン
酸化亜鉛
酸化セリウム など

まとめ

日焼け止めは、強い紫外線から肌を守るのが目的ですが、単に紫外線からの防御だけでなく、自分の肌質や使用目的に合わないUVクリームを選びたいですね。

あらためて、敏感肌の方のためのUVクリーム選びのポイントをおさらいしておきます。

  • SPF30、PA++程度で強すぎないもの
  • 保湿効果があるもの
  • 石鹸やお湯で落ちるもの
  • 2~3時間でこまめに塗りなおす

紫外線吸収剤は、敏感肌にとってまるで悪役のように評価されているようですが、紫外線からの防御能だけでなく使用感など、紫外線散乱剤よりかなり優れた成分です。

化粧品メーカーは、吸収剤と散乱剤をうまく組み合わせることで紫外線への効果を高めるとともに、アレルギーテストなどをおこない安全性を考えて、日焼け止めを開発しています。

SPF50+・PA++++の日焼け止めでも、肌トラブルなく使うことができるものが見つかるかもしれません。

UVクリームにかぎらず化粧品などは、肌に異常を感じたら、使い続けるのを止めるのが重要なポイントです。これさえ徹底すれば、日焼け止めはもちろんのこと、スキンケア選びでも選択肢の幅がかなり広がるはずです。

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