30代からの「大人ニキビ」20代とは違う原因と予防
大人ニキビとも呼ばれる30代からのニキビは、頬からあごにかけてのUゾーンにできやすく、フェイスラインや首、デコルテにできることもあります。
大人ニキビと思春期ニキビでは、ニキビそのものに違いはありませんが、ニキビができる原因がそれぞれ違いますから、思春期ニキビと同じスキンケアを続けていると、大人ニキビを悪化させてしまうことがあります。
30代からの「大人ニキビ」・「思春期ニキビ」との違いとスキンケアのポイント
30代からの「大人ニキビ」は、10代に多い「思春期ニキビ」とはつぎのような違いがあります。
大人ニキビ | 思春期ニキビ | |
部位 | ・頬から、あごにかけてのUゾーンやフェイスライン ・肩へかけてのデコルテ |
・おでこから鼻にかけてのTゾーン ・こめかみや頬(ほお) |
原因 | ・ホルモンバランスの乱れ ・睡眠不足や生活習慣の乱れ ・精神的なストレス ・かたよった食生活 ・毛穴の詰まり ・紫外線による皮膚への刺激 ・肌の乾燥によるバリア機能の低下 ・皮膚のターンオーバーの乱れ |
・成長期における皮脂の過剰分泌 |
対策 | ・十分な保湿をおこなう ・やさしい洗顔をおこなう ・紫外線対策をわすれずに ・生活習慣や食生活を改善する ・ストレスを溜めない |
・皮脂対策をおこなう ・肌を清潔にたもつ |
思春期ニキビは、成長期に男性ホルモンが皮脂腺の働きを活性化させることにより、皮脂の分泌量が多くなることがおもな原因なので、皮脂腺が多い部位にできるのが特徴です。
思春期ニキビは、成長期が過ぎれば、徐々にニキビができなくなります。スキンケアは、こまめな洗顔で、余分な皮脂を洗い流し、肌を清潔に保つことがポイントになります。
一方、30代からできやすい大人ニキビは、さまざまな要因が複雑に関係しあってできますから、思春期ニキビと同じケアを続けると、かえってニキビを悪化させてしまうことがあります。
「大人ニキビ」を悪化させる間違った「洗顔」
30代からの「大人ニキビ」へのスキンケアで、もっとも勘違いが多いのが、「洗顔」の間違い。
皮脂が気になって、ゴシゴシ擦り洗いをしてしまいがちですが、皮脂をとり過ぎてしまうと、肌内部の水分が蒸散して、肌が乾燥しやすくなります。
皮膚のバリア機能が低下するだけでなく、皮膚内部を乾燥から守るため、皮脂の分泌が盛んになるため、大人ニキビができやすくなります。
洗顔を1日に何度もおこなうと、肌の乾燥が進みます。洗顔は、1日2回が目安。洗顔料をしっかり泡立て包み込むようにして洗い、ぬるま湯でやさしく洗い流しましょう。
「大人ニキビ」を悪化させる「紫外線」
皮脂は、紫外線を浴びることでコメド化しやすくなるようです。コメドとは、毛穴に皮脂や汚れが詰まった状態のことで、ニキビの予備軍です。
また、紫外線は、活性酸素を発生させます。活性酸素は、コラーゲンやエラスチンの生成が阻害される原因にもなり、既にできているニキビがシミになったり、シワができるなど、肌老化の原因にもなります。
30代からは、大人ニキビにかぎらず、肌老化を予防するためにも、外出時の紫外線は欠かすことができません。
「大人ニキビ」を悪化させる「睡眠不足」
睡眠不足になると、交感神経が優位にはたらき男性ホルモンが活性化し、皮脂の分泌量が増加するため、肌が荒れたり、ニキビ(吹き出物)ができる原因になります。
とくに30代になると、仕事での責任が重くなる、付き合いが増えるなど、睡眠時間が不足しがちです。さらに、仕事や人間関係でのストレスによっても、睡眠が浅くなります。
「大人ニキビ」の原因になる「肌の乾燥」
30代からの大人ニキビの主な原因として、肌の乾燥があげられます。
乾燥によって、肌のターンオーバーのサイクルが乱れると、古くなった角質が毛穴をふさぎます。皮脂腺から分泌された皮脂が行き場をうしない、毛穴にたまり、皮脂の中で菌が増殖することでニキビができます。
とくに、30代では、20代のときよりターンオーバーのサイクルが長くなるだけでなく、ストレスや睡眠不足、生活習慣や食生活の乱れなどが重なることで、大人ニキビができやすくなります。
洗顔や入浴後に、しっかりと肌の水分を補い、さらに蒸散しないようにクリームで蓋(ふた)をすることが、30代からの大人ニキビをケアするポイントになります。
30代からの「大人ニキビ」対策・おすすめのスキンケアアイテム
30代からの大人ニキビのスキンケアでは、化粧水で潤いをあたえてから、乳液やクリームで水分が逃げないようフタをするのがポイントです。
大人ニキビ対策のスキンケアアイテムの多くは、ニキビケアのための有効成分だけでなく、乾燥や年齢へのケアのために「保湿成分」と「美容成分」が配合されています。
商品説明で、”大人ニキビ対策”をうたっているものが多いので、迷うことはないと思いますが、配合成分(有効成分)を確認したうえで、肌質などに合うアイテムを選ぶと良いでしょう。
◎ニキビや肌荒れのための有効成分
- グリチルリチン酸
- イソプロピルメチルフェノール
- ビタミンC誘導体
- サリチル酸
- トラネキサム酸
- アラントイン
- ナイアシンアミド など
◎保湿成分
- セラミド
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- スクワラン
- グリセリン など
ここで紹介した成分以外にも、ニキビの炎症をおさえたり保湿効果がある成分にはいろいろあり、同時に配合したり、他の美容成分とあわせて配合することで、その効果を高めています。
メルライン
メルライン【医薬部外品】
内容量:55g(約1ヶ月分)
<有効成分>
- グリチルリチン酸2K
(グリチルリチン酸ジカリウム)
・抗炎症作用があり、肌荒れを防いで肌を整えます。 - ビタミンCエチル
・高いビタミンC含有量と美白力がある成分です。
<特徴>
- あご・フェイスラインのニキビを予防
- 保湿環境をととのえる
- 刺激が強い成分が配合されていない
- 敏感肌・乾燥肌でも使いやすい
- オールインワンジェルなので使いやすい
・化粧水、乳液、美容液、クリーム、下地
着色料、タール系着色料、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、パラペン、鉱物油、アルコール
プロアクティブUVプロテクター
プロアクティブUVプロテクター
【医薬部外品】
内容量:30mL
<有効成分>
- グリチルリチン酸2K
(グリチルリチン酸ジカリウム)
・抗炎症作用があり、肌荒れを防いで肌を整えます。 - トラネキサム酸
・メラニン色素の生成を抑え、シミ・そばかすを予防します。
思春期ニキビでおなじみの「プロアクティブ」ですが、「UVプロテクター」は、紫外線対策が必要な大人ニキビでも使えます。
<特徴>
- 思春期ニキビだけじゃない成分配合
- UV対策によって紫外線から肌を守る
・SPF50+、PA+++ - ニキビを予防する
- ホワイトニングによる美白効果
- 保湿成分
・アロエエキス、ダイズエキス など - うるおいを与え、体や顔に使える
『プロアクティブ UVプロテクター』ニキビケア×UV対策の効果
まとめ
「大人ニキビ」は、思春期ニキビとはできる原因が違いますが、ニキビそのものができるメカニズムは、どちらも同じです。
とはいえ、30代になっても10代のときと同じようなスキンケアをおこなっていると、ニキビを悪化させてしまうことがありますから、自分の体質や肌質にあったスキンケアアイテムを選ぶのが予防のポイントです。
30代からの「大人ニキビ」のケアアイテムとして、異なった有効成分と保湿成分を配合したアイテムを紹介しました。公式サイトで低価格で購入できるアイテムもありますので、お肌にあうものを探してみてください。