再生医療「真皮線維芽細胞療法」リスクと費用、効果はどれくらい続く?

しわ
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再生医療「真皮線維芽細胞療法」リスクと費用、効果はどれくらい続く?

真皮線維芽細胞療法とは、自分の線維芽細胞をおぎなうことによって、ほうれい線などのしわや目の下のクマなど、肌の老化が気になる部位を改善する再生医療のこと。

ずばり、お肌の若返り

お肌のハリや弾力は、真皮層にある線維芽細胞がつくりだす三大美容成分(コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸)によってささえられています。しかし、年齢とともに線維芽細胞のはたらきが衰えてくると、これらの美容成分の産生が減少し、しわが増えていきます。

真皮線維芽細胞療法は、線維芽細胞をおぎなうことによって、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の産生を増やして、しわを改善するという最先端の美容医療です。

年齢に関係なくうけることができる治療法なので、理論的には、永遠の美肌を手に入れることができるわけですが、リスクは?

また、一般的な美容医療とくらべると費用がかなり高額なので、効果がどれくらい続くのかも気になるところ。

専門医の説明によれば、治療の持続効果は2~3年間以上とのこと。もし10年間、しわが無い美肌を維持しようと思えば、かなりの回数の治療を受ける覚悟が必要ということになりますが・・・。

実際には、毎年継続的なケア(治療)をつづけることを推奨しているクリニックもありますから、肌への負担だけでなくコストも大きくなりそうです。



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「真皮線維芽細胞療法」治療のフロー

真皮線維芽細胞療法の治療は、どのようなフローなのか、一般的な例をみてみましょう。

  1. カウンセリングをうける
    ・再生医療の詳細やリスクなどについて説明をうける
  2. 事前採血をおこなう
    ・血液検査により治療が可能かどうか判断する
  3. 耳の裏から皮膚を採取する
    ※同時に培養に必要な採血をする
  4. 採取した皮膚を培養する(約2ヶ月)
    ・約10,000倍まで培養増殖する
    ※凍結保存することによって、継続的な移植が可能になります
  5. 培養した細胞を治療部位に注入する
    ・増殖した真皮線維芽細胞を再生したい部位に注入します
  6. 定期的な移植によるケアをおこなう
    ・細胞の定着率を高めるために、短期間に連続2回の注入とその後の継続的な移植が推奨されています

事前採血による検査結果によっては、真皮線維芽細胞療法の治療を受けることができないケース(感染症など)もあるようです。

また、さらに10年、20年と美肌を維持しつづけるためには、凍結保存した細胞を定期的に治療部位に注入する必要があります。毎年、継続的に治療することを推奨しているクリニックも多いので、時間的にもコスト的にも、かなりのゆとりが必要になりそうです。



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「真皮線維芽細胞療法」効果を実感しやすい部位は?

真皮線維芽細胞のはたらきを考えれば、対象部位に制限はないと思いますが、皮膚の薄い部位のほうが効果を実感しやすいようです。

具体的には、つぎのような部位と症状が治療効果を実感しやすいと考えられます。

  • 目元のしわ・たるみ
  • 目じりのしわ
  • 目の下のクマ
  • 上瞼(うわまぶた)のたるみ
  • 眉間(みけん)のしわ
  • 額(ひたい)のしわ
  • 手の甲や首のしわ
  • にきび痕(あと)
  • ほうれい線
  • ゴルゴ線

真皮線維芽細胞療法では、すぐに効果を体感できるわけではありません。

これは、移植した真皮線維芽細胞が三大美容成分(コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン)を産生し始めてから、しわやにきび痕の改善が実感できるようになるまでには時間がかかるから。

そのため、しわが深いほうれい線やゴルゴ線などへの効果を実感するには、さらに時間がかかると考えたほうがいいようです。

治療に必要な高額な治療費用(自費)、さらに時間的なゆとりが必要となることを考えれば、やはり効果を実感しやすい部位を優先して・・ということになるかもしれません。



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「真皮線維芽細胞療法」治療費用は?

真皮線維芽細胞療法の治療費用は、どれくらいかかるのでしょうか。おもな項目の基本料金例がこちらです。

【例】東京Aクリニック(税込料金)※2025.5.27現在

血液検査 11,000円
皮膚採取+60cc細胞培養 440,000円
皮膚採取+120cc細胞培養 590,000円
細胞移植料(1cc当たり) 132,000円
セルバンク細胞保管料(1ヶ月あたり) 11,000円
麻酔料 3,300円

顔全体への移植では、細胞4cc~が必要になるので、細胞移植料(1cc当たり)だけで 528,000円~の料金に。また、初回の移植では、治療効果を高めるために、移植を同じ場所に続けて2~3回おこなうことを推奨するクリニックが多いようです。

各項目の料金は、クリニックによっても違いがありますが、もちろん疾患や治療範囲などによってもかなり変わります。一般的な治療費用は、100万円前後~200万円前後。

大阪Bクリニックの料金表では、約70万円~約300万円とかなり幅があります。いずれにしても、治療を行う前に、治療部位や長期的な治療計画などについてしっかり打合せしておいたほうがいいでしょう。

また、セルバンク細胞保管料(1ヶ月あたり)11,000円の負担は、治療を継続するあいだ続きます。40代~60代まで20年間、120cc細胞培養してセルバンクで保管する場合、上記【例】では、累計264万円の保管料を負担することになります。もちろん、治療費用は別。



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「真皮線維芽細胞療法」自分の細胞を使うからリスクはない?

真皮線維芽細胞療法では、自分の細胞を移植しますから、他人の細胞を移植するときの拒絶反応のようなリスクはないと考えられます。しかし、施術によって、つぎのような副作用やダウンタイムが生じる可能性があるようです。

  • 治療部位に、腫れ、赤み、内出血が出る
    ※通常は、1~2週間で消えるようです
  • 治療時の薬剤によるアレルギー反応
  • 抵抗力が弱っていると、化膿することがある
  • 硬結・しこりができることがある
  • 自己免疫疾患が悪化することがある

ダウンタイムは、個人差がありますが、約1日~3日ていど、長い方で1週間ていどのようです。

注射針を使った施術ですから、内出血や色素沈着は想定内。気になるのは、細胞の異常増殖による硬結・しこりや自己免疫疾患が悪化する可能性があること。

自己免疫疾患とは、本来からだを守るための免疫システムが誤って自分自身の細胞や組織を攻撃してしまう病気のこと。遺伝因子や環境因子が複雑に関係し、個人差も大きいようです。

自己免疫疾患の治療法は、ステロイドや免疫用製剤の投与が中心になるようですが、完治は難しいといわれています。美肌を維持するための治療のはずが、完治が難しい病気の引き金になってしまっては元も子もありません。

自己免疫疾患というとちょっと引いてしまいますが、ネットなどの情報を調べたかぎりでは、じっさいに自己免疫疾患が悪化した事例は確認できませんでした。



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「真皮線維芽細胞療法」効果を実感できる期間は?

真皮線維芽細胞療法の効果は、某美容クリニックによれば 3カ月~1年かけて少しずつ効果を実感できるようになるとのこと。

一般的に、治療の持続効果は最低2~3年間以上とのことですから、もし効果を実感できるまでに1年かかってしまったら、1年ていどしか効果を実感できないという方も・・・。

連続して2回の移植を基本プランとしているクリニックでも、1~2年に一度のペースで3回目以降の線維芽細胞移植をおこなうことを推奨しています。

確実に効果を実感しようとするためには、やはり、毎年継続して真皮線維芽細胞療法の治療をつづけたほうがよいのかもしれません。

線維芽細胞にはたらく薬用成分「ナイアシンアミド」・深いしわにも!?

ナイアシンアミドは、深いしわを改善するなどのはたらきがあることから、近年急速に注目されるようになった成分で、リンクルクリームなど多くの基礎化粧品に配合されています。

皮膚の外側から塗るスキンケアなのに、なぜ真皮層に原因がある深いしわにもケアするのでしょう。不思議ですね。それは、ナイアシンアミドが補酵素としてセラミドやコラーゲンの産生をたすけるから。

「ナイアシンアミド」の効果・美容成分に欠かせない補酵素のはたらきとは?

ただし、ナイアシンアミドのしわへの効果は、すぐに表れるわけではありません。「真皮線維芽細胞療法」の効果がゆっくりあらわれるのと同じように、じっくりとあとから実感できるようになるのです。

リンクルクリーム-VB

ナイアシンアミドには、つぎのような美容への効果があると言われています。

  • セラミドの産生を促進してバリア機能を改善する
  • コラーゲンの産生を促進してシワを改善する
  • メラノソームの輸送を抑制し色素沈着を抑える

つまり、しわやシミなどへの効果が期待できるということ。ただし、その効果はゆっくりあらわれるので、すくなくとも2~3ヶ月ていどは使い続けたいところです。

ナイアシンアミド配合のスキンケアなら、「真皮線維芽細胞療法」とは違い、使い続けてもコストはかなりリーズナブル。もちろん、ナイアシンアミドは肌にとてもやさしい成分なので、副作用などの心配もいりません。



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まとめ

「真皮線維芽細胞療法」は、年齢に関係なくお肌の若返りを実現することができる再生医療として、多くの方から注目されています。

とはいえ、コスト的には、初回治療でも数百万円、できればその後も毎年継続的な治療をおこなうことが推奨されているとなれば、この治療を受けることができる方はかなり限定的になるのかもしれません。

真皮線維芽細胞療法は安全性が高いとはいえ、注射にともなうダウンタイムや副作用などについても理解しておく必要がありそうです。

治療の効果を実感するまでに、長ければ半年かかり、さらに毎年治療をつづけるなら、精神的な負担も大きい?もちろん、それを理解して治療を受けるということでしょうけど・・・。

それに、露出しやすいお肌は顔だけじゃない??

まずは、ナイアシンアミド配合のスキンケアを続けてみるのも一つの方法かもしれません。



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