「悪玉菌」は免疫力のトレーナー!皮膚を鍛えるには腸内環境も?
体に異常が起きなければ、なかなか体調管理をしようという気になりません。
新型コロナの影響で、免疫力について関心が高まっていますが、痛みや痺れなど具体的な症状が起きないと、なかなか本気モードになれない?
お肌には、外部刺激からカラダの内部を守る大事な働きがありますが、痒みや赤みなどが生じてからでなければ、スキンケアを真剣に考える方は少ないようです。
行き過ぎたスキンケアは、かえってお肌が持つ免疫力を弱めてしまうことも・・・。上手なスキンケアとあわせて、カラダの内側からバランスを整えることも大切です。
免疫力は肌と腸からつくられる?
人間が生まれたときから持っている免疫のことを、自然免疫と呼びますが、新型コロナウィルスのような新しい異物には対応していません。
じゃ、ずっと侵略されっぱなしかというと、そういうわけじゃなくて、皮膚とか腸が、外敵である異物について学習します。
異物の情報をもとに新たな免疫力をつくられることになりますが、これが獲得免疫です。
もともと持っていた免疫力じゃありませんから、異物を攻撃する準備に時間がかかるため、免疫力が発揮できる時間の遅れが重症化につながっているともいわれます。
2回目の攻撃からは、免疫力がすでにあるので、ただちに異物を攻撃する体制ができているため、症状が軽くてすむことになります。
皮膚でも腸でも、この異物情報の学習がおこなわれることで免疫力が鍛えられますから、お肌と腸の健康に過保護は禁物。
でも、ほおっておけばいいというわけでもないのが、難しところです。
悪玉菌というけれど・・
腸内には、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」と呼ばれる腸内細菌が棲んでいて、腸内フローラをつくっています。
悪玉菌はいないほうが良いと思うかもしれませんが、免疫力を高めるためには、この悪玉菌が重要な働きをしています。免疫力をつけるためのジムのトレーナーのような役割をしているのが、悪玉菌です。
それに、悪玉菌は善玉菌のエサにもなっていますから、一方的に”悪玉”と決めつけるのは、ちょっとかわいそうかもしれません。
もっとも、年齢とともに善玉菌の割合が減ってくると、フローラバランスが崩れ、免疫力が下がり、体調不良の原因になります。
お肌も過保護にすると・・・
お肌も過保護にすると、外部からの刺激に弱くなり、免疫力が育たないため、アレルギー症の原因になると言われます。
つまり、適度な外部刺激があるから、その外部刺激に対して免疫力がつくように鍛えられるということです。お肌が傷ついても、時間がたてば自然に治るのは、この免疫力のおかげです。
乾燥肌の方の場合、保湿クリームなどで過度のスキンケアをすることがありますが、かえって免疫力を落としてしまい症状を悪化させてしまうことも。ケアをせずにしばらくほおっておくと、お肌の状態が良くなることが多いようです。
ただし、外部刺激から皮膚の内部を守るために、角質層がどんどん厚くなっていきますから、透明感のある肌は失われていきます。つまり、見た目にも健康はお肌を保つためには、適度なスキンケアが必要ということになります。
とくに紫外線へのケアは、欠かせません。シミやしわの原因になるだけでなく、ときには皮膚ガンの原因にも。
また、石鹸などで洗い過ぎると、お肌を守るのに必要な皮脂まで洗い流してしまいますから要注意!
免疫療法について
免疫療法について、少しお話します。
免疫療法は、アレルゲンを少しづつ体に与えることで、徐々に免疫力をつけていく治療法で、まだ研究段階ですが、牛乳アレルギーの子どもの治療にも使われはじめています。飲む牛乳の量を少しづつ増やして、普通に牛乳を飲むことができるようにする治療法です。
アルコールを飲むと、皮膚に痒みや蕁麻疹をともなう症状が出ることがあり、一般的にアルコールアレルギーと呼ばれています。このケースでも、免疫治療がおこなわれることがあります。
「血清療法」と呼ばれ、自分の血液を使ってアレルゲンへの抗体をつくってから、再び体内へ戻します。理屈は免疫療法と同じで、私自身、治療の最終的手段としてこの治療を試しました。
結果的には、飲み薬・塗り薬を併用することで、無事、血清療法が成功し、その後、ひどい症状は出なくなりました。
内側からのケアで健康な肌に
かたよった食事、運動不足、睡眠不足、ストレスは、お肌のトラブルや体調不良の原因になると言われています。
一度トラブルになると、元の健康な状態にもどすのが難しいので、できれば早めにケアを始めたいところです。
外側からのスキンケアももちろん有効ですが、肌は、カラダの内側からつくら、ターンオーバーのサイクルによって外側へ押し出され、やがてはがれ落ちることを考えると、カラダの内側からのケアは欠かせません。
バランスの良い食生活、良質の睡眠、ストレスの少ない生活習慣、適度な運動、これらが続けられるのが理想ですが、難しいですね。まずは、食生活を変えてみるのが、腸内環境のケアへの近道です。特に、便秘は大敵!
日本初の大麦グラノラ『あかねグラノラ』は、さくさくとした食感とほんのりした甘さで飽きがこないグラノラです。
大麦には、白米のじつに17倍もの食物繊維が含まれていて、食後の血糖値がゆるやかに上昇。朝摂ることで、”セカンドミール効果”と呼ばれる太りにくいカラダ作りに役立つようです。