顔の肌荒れ・湿疹やかゆみの原因とケア法
肌荒れによる湿疹やかゆみの原因とスキンケア
マスクをつけている時間が長くなってから、湿疹や痒み(かゆみ)などの肌荒れを訴える女性が増えています。
痒みや吹き出物などの具体的な症状がでてから、あわててケアを始める方も多いようです。ひとことで”肌荒れ”と言っても、その症状はさまざま。
- 肌がカサつく
- ピリピリして痒みがある
- 吹き出物やニキビができる
- 湿疹や皮膚炎が起こる
肌荒れは、皮膚のバリア機能が正常で健康な肌であれば起こりませんが、ちょっとした赤みや痒みなどをそのままにすると、治りにくい皮膚炎になることも。
強い痒みから、掻きこわしてしまうと、見た目の印象もマイナス。人には見られたくありません。
マスクの摩擦による継続的な刺激は、肌荒れの症状を悪化させてしまいますから、早めに適切なケアを始めたほうがいいでしょう。
肌荒れは”カサつき”からはじまる
顔だけではありませんが、肌荒れは、お肌のカサつきからはじまります。
肌がカサついているのは、潤いが足りず、乾燥がすすんでいる状態。肘や膝がしらもカサつきますが、顔の場合、皮脂の分泌の乱れにより、ニキビや吹き出物をができることも。
少しでもカサつきを感じたら、はやめにケアを始めたほうがいいでしょう。
肌の乾燥によるバリア機能の衰え
皮膚の角質層にはバリア機能があり、紫外線や化学物質、ウィルスなどの外部刺激からお肌の内部を守っています。
角質層は、厚さがわずか0.02mmしかありませんが、バリア機能だけでなく、細胞がレンガ状に積み重なって、お肌の水分が蒸発するのを防いでいます。
お肌の乾燥によって角質層が乱れると、バリア機能が低下し、水分が逃げていきますから、乾燥が進み、肌トラブルが悪化することになります。
肌の乾燥はNMF(天然保湿因子)の減少?
NMF(天然保湿因子)は、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、尿素、ミネラル塩類などのお肌の保湿成分で、うるおいを保つ重要なはたらきがあります。
レンガ状に積み重なった角質細胞のすき間を埋めているのが、NMF(天然保湿因子)と水分です。
NMFが減少すると、レンガ構造が乱れ、お肌の水分が失われるため乾燥肌になりやすく、カサカサしたり、冬の乾燥しやすい季節には痒みがひどくなるトラブルに。
肌の赤みや痒みについて
顔の肌に赤みがあったり、チクチクした痒みがでることがあります。
紫外線や乾燥、金属や化学物質による刺激、さらに化粧やマスクによるかぶれによって、皮膚のバリア機能が低下していると考えられます。
我慢できているうちはまだ良いですが、掻きこわすと肌荒れが進行し、ますます炎症や痒みがひどくなるという悪循環におちいってしまいます。
ニキビ・吹き出物について
顔のニキビや吹き出物は、他の部位とちがい目立ちますから、早めにケアをしたいところです。
痒みが無くても、顔を洗う時などに手にブツブツした感触が伝わってきます。皮脂を好むアクネ菌が増殖した赤ニキビ、古い皮脂や角質が酸化した黒ニキビ、いずれも皮脂の分泌が関係しています。
顔のニキビは、おでこから鼻にかけてのTゾーン、あごのUラインにできやすく、いったんできてしまうと治りにくいのが特徴。初期段階の白二キビを発見したら、要注意。
石鹸をしっかり泡立て、やさしい洗顔で余分な皮脂を洗い流します。これを続けても改善しないようであれば、皮膚科などの専門クリニックを受診したほうがよいかもしれません。
やさしい洗顔とは
顔の皮膚は、とてもデリケート。
石鹸をしっかり泡立てて洗顔しても、手のひらで少し擦っただけでもかなりの刺激になると言われます。
手のひらにぬるま湯をため、そのお湯に顔を浸けるようにして、やさしく石鹸の泡を落とします。手のひらで石鹸を擦り落とすのはNG!それくらいデリケートということです。
肌荒れの原因
肌荒れは、お肌の乾燥や紫外線などの外部刺激によって起こりますが、ほかにもつぎのような原因が考えられます。
- ホルモンバランスの乱れ
- 不規則な生活習慣や食生活
- 体調不良
女性の場合、生理周期によるホルモンバランスの変化によって、肌荒れが起こりやすくなります。
また、良質な睡眠がとれなかったり、生活リズムの乱れ、偏った食事など。このような要因によって自律神経が乱れることも、肌荒れの原因に。
体調不良のなかでも、肌荒れに大きな影響を与えるのが、腸内環境です。とくに便秘は、肌荒れの大きな要因ですが、ニオイ成分が血流にのって全身に運ばれ体臭になることも。
まとめ
肌荒れは、肌の外側からだけでなく、カラダの中にその原因があることが少なくありません。
赤みや小さな発疹などは、痒みやピリピリした痛みなどを感じなくても、そのまま放置したり掻いてしまったりすると、症状が悪化することがあります。
顔の肌荒れは、紫外線やマスクの摩擦などによって起こりやすいですが、自律神経の乱れやホルモン、腸内環境などが大きな影響をあたえます。
見た目にも気になる顔の肌荒れですが、まずは正しいスキンケアから始め、シミやニキビに効く医薬品を試してみるのも良いでしょう。