水道水の残留塩素は肌トラブルの原因になる?

スキンケア
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水道水は安全でおいしくなったと言われますが、残留塩素を取り除くために、浄水器などを使う人が増えています。

浄水場で注入される塩素は、水道水を安全な状態で蛇口までとどけるために一定以上の塩素濃度を保つことが定められています。

浄水場で消毒すれば十分では?と思うかもしれませんが、蛇口に届くまでに病原菌や微生物が再発生しないように、一定以上の塩素濃度が必要になるわけです。

つまり、残留塩素があることで、世界的にも安全な水と言われる日本の水道水がつくられていることになります。

この残留塩素が、肌トラブルの原因になっているかもしれないという情報をよく目にしますが、実際にはどうなのでしょうか。

塩素のお肌への影響についてお話しするまえに、水道水につかわれる「塩素」と「カルキ臭」について確認しておきます。

水道水に使われる「塩素」について

水道水の消毒に使われる「塩素」とは、正確には「次亜塩素酸ナトリウム」のこと。

次亜塩素酸ナトリウムは、ハイターなどの漂白剤にも使われている成分ですが、花王によれば「ハイター」と「キッチンハイター」は、次亜塩素酸ナトリウム濃度が6%になるように生産されているようです。

蛇口での残留塩素は、1リットル当たり0.1mg以上となるように保持されるよう、1957年(昭和32年)に制定された水道法令で定められています。

東京都の場合、0.4mg/L以下を目標にしているとのことですが、実数地をみると、地域や季節によっては0.8mg/L前後になることもあります

成分が漂白剤と同じだと心配になるかもしれませんが、水道水の濃度が0.6mg/Lなら、漂白剤の10万分の1ていどなので、安全面ではまったく問題ないと考えられます。

ちなみに、WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインでは、遊離残留塩素は5mg/Lとなっているようですから、日本の水道水の水質は、世界的にもかなり良好なことがわかります。

「カルキ臭」は塩素そのもののニオイじゃない!

「カルキ臭」は、「カビ臭」とともに昔の水道水の代名詞のようなニオイです。プールから漂ってくるのも、この「カルキ臭」。

じつは、カルキ臭は、塩素そのもののニオイではないようです。アンモニアと消毒のための塩素とが反応してできるトリクロラミンという物質が原因の一つとされています。

今では浄水技術が進み、オゾンや活性炭を使うことによって、カルキ臭やカビ臭の原因となる物資が除去されるため、これらのニオイを感じつことが少なくなったようです。

プールの塩素消毒による肌荒れ

プールに入ると肌荒れしやすいと言われますが、おもな原因の1つが「塩素」とかんがえられています。

お肌の水分は、弱酸性の皮脂膜によって保たれていますが、残留塩素を含むプールの水はタンパク質を融解するアルカリ性になります。

アルカリ性の残留塩素が皮膚のバリア機能を破壊することで、お肌が乾燥、湿疹やニキビが治りにくくなる可能性があります。また湿疹を引っかいたところから細菌感染を生じ、いわゆる「とびひ」になる可能性もあるとのこと。

広いプールを均一に消毒するのは非常に難しいので、「次亜塩素酸ナトリウム」のほかにも、「次亜塩素酸カルシウム」や「塩素化イソシアヌル酸」の錠剤をつかうことで、塩素剤が溶け込む時間差をつけ、塩素濃度を調整しています。

厚生労働省の通知「遊泳用プールの衛生基準について」(平成19年5月28日)では、水質基準についてつぎのような記載があります。

遊離残留塩素濃度は、0.4mg/L 以上であること。また、1.0 mg/L 以下であることが望ましいこと。

プールの塩素濃度は、水道水の基準とそれほど変わらないのです。ちなみに東京都の場合、地域や季節によって違いますが、水道水の塩素濃度は、0.4mg/L前後~0.8mg/L前後(平成4年度)を記録しています。

塩素とアトピー性皮膚炎の関係・「浄水器」の効果

日本の水道水は、世界的にみてもかなり安心・安全な水質ですが、水そのものが塩素によって弱アルカリ性に調節されているため、皮膚の常在菌へダメージを与える可能性があります。

アトピー性皮膚炎と水道水の残留塩素との関係では、つぎのような研究結果もあるようです。

浄水シャワーヘッド使用は、アトピー性皮膚炎の症状の一部を改善させることが示され、水道中の残留塩素がアトピー性皮膚炎の憎悪因子のひとつとなっていることが推察された。
※九州大学大学院医学研究院・占部和敬ほか 第35回日本皮膚アレルギー学会総会 7.17.2005

安全・安心な水道水ですが、お肌が敏感な人は、浄水器の使用を考えたほうが良いかもしれません。

水道水が美味しくなったのは・・消毒用塩素の量は減っていない?
”水道水がおいしい”、最近よく耳にするフレーズです。世界的にみても、日本のように水道水をそのまま飲むことができる国はわずか10カ国ほど。安全でおいしい水道水は、「原水」を浄水処理してつくられますが、この過程でつかわれるのが消毒用の「塩素」。

塩素を除去するシャワーヘッド

残留塩素についてはこれからも研究が続けられていくと思いますが、肌が敏感な方にとって、わずかなリスクでも避けたいところです。

残留塩素を除去できるシャワーヘッドは、そんな消費者のニーズから開発されています。体質や肌質によっては、たとえ微量であっても残留塩素の影響を受ける人がいるでしょう。

UFB(ウルトラファインバブル)のシャワーヘッドは、洗浄力が注目されていますが、そのパイオニアともいえるミラブルのシャワーヘッドには、塩素除去装置を備えたものもあります。

肌荒れなどが気になる方は、スキンケアアイテムを選ぶまえに、浄水器やシャワーヘッドを見なおしてみるのも一つの選択肢かもしれません。



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