秋冬のスキンケアの手抜きでシミが悪化!「シミ・リバウンド」とは
紫外線が強い季節には、UV対策を中心にしっかり美白ケアをしてきた方も、秋冬になると、ついスキンケアがおろそかになってしまいます。
資生堂の調査では、春夏に行っていた美白ケアを約4割もの方が中止するとの結果もあるようです。
秋冬になって、美白ケアを中止してしまうと、怖いのがシミのリバウンド。
春夏に美白ケアを続けていた時にはおさえられていたお肌のメラニン生成が、秋冬に美白ケアを中止してしまうことで復活。美白ケアを始める前の状態に戻ってしまいます。
美白ケアが以前の状態に戻ってしまうことを、「シミ・リバウンド」と呼ぶようです。
「紫外線」と「湿度」が大きく関係していることから、日本気象協会の天気予報専門サイト「tenki.jp」では、「シミ・リバウンド指数」を発表していましたが、2022.10.16現在、終了しているようです。
「紫外線指数」「うるおい指数」「寒暖差肌荒れ指数」が発表されていますから、この3つの指標でじゅうぶん対策できるということかもしれません。
「シミ・リバウンド」のメカニズム
シミは、メラノサイトでつくられたメラニンが、お肌の表面に表れたもの。
メラニンには、紫外線などの外部刺激からお肌の内部をまもる重要な役割がありますから、美白などのスキンケアをおこなわなければ、どんどん増えていきます。
美白ケアでは、UVクリームでお肌を守り、メラニンの生成をおさえたり還元作用のある成分を配合した化粧品やサプリメントなどで、シミ対策をします。
30代では、シミはそれほど表にあらわれてきませんが、皮膚の奥では、シミ予備軍がしっかり待機していますから、美白ケア(シミ対策)をおこたると、シミがいっそう目立ちやすくなります。
年齢とともに「シミ・リバウンド」が強く感じられるようになるのは、肌内部のメラニン環境が美白ケアを始める前の状態にもどるだけでなく、シミ予備軍も大きく関係しているようです。
『シミ・リバウンド指数』について
『シミ・リバウンド指数』は、「湿度」と「紫外線」のデータに、資生堂の「乾燥とシミ悪化因子の相関関係」を加味して「シミ・リバウンド」の危険度を指数化したもので、日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」で発表していました。
2022.10.16現在、『シミ・リバウンド指数』は、同サイトでは確認できず、どうやら終了したようです。
スキンケアに適した3つの指標(紫外線指数・うるおい指数・寒暖差肌荒れ指数)が発表されていますので、こちらのほうが分かりやすいということかもしれません。
「シミ・リバウンド」対策のポイントは「紫外線対策」と「保湿」
「紫外線」と「乾燥」はお肌の大敵!
「シミ・リバウンド」もこの影響を大きく受けますが、肌トラブルを予防するためにも、紫外線対策と保湿は、スキンケアの基本として常に意識しておかなければなりません。
「シミ・リバウンド」を防ぐための紫外線対策
春夏にくらべると、秋冬には紫外線が弱まりますが、年々、人体に影響をあたえる有害な紫外線量は増加傾向にあります。
秋冬でも、紫外線量がかなり強い日もあり、曇りの日でも紫外線はしっかりお肌にダメージを与えています。さらに、ビルや道路、雪などからの反射も考えなければなりません。
秋冬の服装は、長袖で生地も厚めなので、真夏のようにお肌の露出部分は多くはないですが、顔や手の甲など、部位によっては無防備になりがちです。
秋冬の日傘やサングラスに抵抗があるかもしれませんが、日差しが強い晴れた日には、UVクリームなどでしっかりした紫外線対策が必要です。
とくに忘れてはいけないのが「手の甲」。手の甲はもっとも老けやすい部位なので、他の部位以上に紫外線対策と保湿が欠かせません。
「シミ・リバウンド」を防ぐための乾燥対策
シミは乾燥と関係がないと思っている方もいますが、乾燥した肌にはシミができやすく、さらにできてしまったシミも治りにくくなります。
乾燥によってバリア機能が弱まった肌は、わずかな刺激でも軽い炎症を起こします。 さらに紫外線のダメージを受けると、シミができやすくなるようです。
さらに、乾燥によってターンオーバーが乱れることも、シミができやすくなる原因です。
肌トラブルが起きてから保湿ケアを始めても、お肌のターンオーバーのサイクルを考えると、元の状態に戻るのにかなりの時間がかかります。
保湿によって、肌のターンオーバーを正常に保つことは、「シミ・リバウンド」を起こさないためにとても大切なことなのです。
まとめ
秋冬に、紫外線対策やしっかりした保湿をしないと、「シミ・リバウンド」の原因になります。
秋冬でも、ビルや道路からの反射などから受ける紫外線量はかなり多いので、UVクリームやサングラスなど、春夏と同じような紫外線対策が必要です。
また、乾燥によるターンオーバーの乱れから、シミができやすくなりますから、乾燥しやすい季節のスキンケアには、春夏以上に高い保湿力が求められます。
「紫外線対策」×「保湿」をしっかりおこなって、肌トラブルで悩まされずに快適な秋冬を過ごしましょう。