紫外線がニキビの原因に!乾燥による「角質肥厚」とは?
紫外線による大人ニキビ・乾燥による「角質肥厚」へのスキンケア
紫外線は、日焼け、シミ・シワだけでなく、ニキビの原因になることはあまり知られていないようです。
紫外線によってお肌の乾燥がすすむことで、「角質肥厚」と呼ばれる表皮の角質層が厚くなった状態に。これが、ニキビが出来やすい環境をつくってしまいます。
一度できてしまうとなかなか治りにくいのが、ニキビ。とくに顔にできたニキビは、他人の視線も気になりますから、見た目だけでなくメンタル面でもマイナス。
とくに5~8月は、紫外線が強くなる季節。肌のうるおいを保ちながら、早めにケアをはじめたほうが良さそうです。
紫外線を浴びて進行する肌の乾燥・「角質肥厚」とは
紫外線を繰り返し浴びると、外的刺激からお肌の内部を守るために、一番外側の角質層が厚くなっていきます。これを、「角質肥厚(かうくしつひこう)」といいます。
本来、剥がれ落ちていくはずの角質が、そのまま残るので、お肌が厚みを増してゴワついた状態になります。その極端な例が、足のかかと。足のかかとは、角質肥厚の見本みたいなものです。
角質肥厚になると、新しい角質細胞が皮膚の表面に押し上げられるのが妨げられるため、皮膚のターンオーバーのサイクルが乱れます。
皮膚のターンオーバーのサイクルが乱れると、角質層の細胞の間を埋めている細胞間脂質などの保湿成分が作られにくくなります。
また紫外線による炎症が重なりますから、皮膚のバリア機能が正常にはたらかなくなり、乾燥と角質肥厚がますます進んでしまうことになります。
皮膚のバリア機能とは
皮膚のバリア機能には、紫外線や化学物質、ウイルスや病原菌などの外部刺激からお肌の内部をまもり、お肌内部の水分が蒸発するのを防ぐはたらきがあります。
皮膚の表面では汗と皮脂によって皮脂膜がつくられ、皮膚の角質層では水分が保持されることで、これがバリアが機能しています。
しかし紫外線を浴び続けることによって角質肥厚になると、毛穴がふさがれ、お肌内部の潤いが不足しますから、バリア機能の低下により、乾燥がますます進むことになります。
ニキビのもと「コメド」は紫外線が原因!?
紫外線による角質肥厚によって毛穴がふさがってしまうと、「コメド」と呼ばれる角栓や角質が詰まっている状態になります。
コメドは、顔を洗う時などに、手にブツブツした感触が伝わってきますから、簡単にわかると思います。これを放置すると、ニキビに発展します。
毛穴に皮脂が溜まると、アクネ菌が増殖し、やがてニキビになります。さらに、紫外線はニキビの炎症を悪化させますので、症状が進んでしまうわけです。
ホルモンバランスによって皮脂の分泌量が増えることによってつくられるニキビは、思春期のニキビですが、紫外線による角質肥厚からつくられるニキビは、「大人ニキビ」とも呼ばれます。
とくに顔では、おでこから鼻にかけてのTゾーン、あごのUラインにできやすく、いったんできてしまうと治りにくいので、早めのケアがポイントです。
紫外線対策はわかっているけど・・・
紫外線からお肌をまもるには、なんといっても外出時に、しっかりした紫外線対策をしなければなりません。
厚生労働省は、つぎのような紫外線対策が効果的としています。
- 紫外線の強い時間帯を避ける
- 日陰を利用する
- 日傘を使う、帽子をかぶる
- 衣服で覆う
- サングラスをかける
- 日焼け止めクリームを上手に使う
どれも簡単にできそうなことばかりですが、きちんと守るのは意外に難しいんです。
普段から軽装で過ごすことが多い方は、ちょっと近くのコンビニへとか、昼の外食などで、長袖に着替えて、サングラスして、なんてこと面倒でやりませんよね。
UVクリームが効果的なことはわかっていても、クリームのテクスチャーによっては顔に塗るのに抵抗があったり、面倒だったりします。
紫外線による大人ニキビのためのスキンケア
紫外線や角質肥厚が原因の大人ニキビは、思春期のニキビとおなじケアをしてもなかなか良くなりません。
思春期ニキビは、過剰な皮脂の分泌が原因ですが、大人ニキビは、紫外線や角質肥厚のほかにも、ターンオーバーのサイクルの乱れ、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要素が関係するからです。
おなじような環境のニキビが、「背中ニキビ」です。背中ニキビも、角質層が厚い背中にできやすいニキビ。
背中ニキビ専用の薬用ジェルには、【医薬部外品】『ジュエルレイン』がありますが、背中だけでなく、顔を含めて全身に使えるようです。
サラサラしたテクスチャ―で、敏感肌にも使えるのが好評!
『ジュエルレイン』が、「浸透力」と「保湿」に重点をおいて開発されているのも、紫外線によって乾燥しやすい顔にも向いています。
食生活の乱れが角質肥厚を加速する
乱れた食生活は、お肌のターンオーバーのサイクルに影響を与えます。
とくに粘膜や皮膚を健康に保つビタミンB類やビタミンCは、お肌のターンオーバーに不可欠ですが、コラーゲンの材料となるタンパク質、免疫力を向上させる亜鉛、食物繊維などをバランスよく摂ることが大切です。
食物繊維は、野菜・きのこなどに多く含まれ、体内にはほとんど吸収されませんが、腸内環境を整え、老廃物を排出しやすくすることで、お肌の調子をととのえるためにとても大切な栄養素です。
日本人の食生活の変化から、食物繊維の摂取量は減少傾向にあるようです。不足がちな栄養素は、サプリメントで補うのも効果的です。
菊芋に多く含まれる成分・イヌリンは、水溶性食物繊維の一種で、サプリメントの原料に使われます。
水溶性食物繊維には、血糖値を抑えるなどのはたらきがあり、難消化性デキストリンとは違うすぐれた特性があるようです。
まとめ
紫外線は、お肌を乾燥させるため、ターンオーバーのサイクルの乱れなどにより、シミやシワだけでなく、ニキビや吹出物などの肌トラブルの原因になります。
とくに、角質肥厚によってできた「大人ニキビ」は、思春期ニキビと違い治すのがやっかいです。
外側からのスキンケアは、もちろん欠かせませんが、適切なケアを続けるのは意外と面倒で難しいですね。
サプリメントなど、上手に活用して、紫外線が強くなる季節に備えましょう。