クレンジングで乾燥肌を悪化させていませんか?界面活性剤が強すぎる?
年齢とともに、肌質は変わります。
とくに女性の場合、年齢とともに、お肌の水分量や皮脂の分泌量が減少するため、肌が乾燥しやすくなります。
40代になって、20代から30代の前半までと同じようなスキンケアをつづけていると、肌の乾燥をさらに進めてしまうことも。
スキンケアでは、はじめにしっかりメイクを落とす必要がありますが、クレンジングの使い方を間違えると、肌の乾燥をすすめてしまいます。
とくに、乾燥肌の方は、クレンジング剤を選ぶときにも注意が必要です。
刺激が強いクレンジング剤を使っていませんか?
クレンジングは、おもにメイクや毛穴の奥に詰まった皮脂汚れや黒ずみなど、油性の汚れを落とすのが目的です。
油性の汚れを落とすために、多くのクレンジング剤には界面活性剤がつかわれますが、成分が肌に残ったままだと、内部の水分や油分を奪ってしまい、肌のバリア機能が低下します。
とくに肌への負担が大きいといわれるのが、石油系の合成界面活性剤ですが、現在、化粧品やシャンプーなどにつかわれているものの多くは、ヤシ油を原料としているようです。
ヤシ油または石油、どちらからつくられたものでも、化学組成は同じですから、肌への刺激性に変わりはありません。
「ラウリル硫酸Na」刺激が強いけれど・・・
ラウリル硫酸Na(医薬部外品名称:ラウリル硫酸ナトリウム)は、石油合成系の界面活性剤で、一定の濃度以上になると、皮膚刺激性が強くなることがわかっています。
また、ラウリル硫酸Naは、髪の手触りをなめらかにするキューティクルを損傷させることが知られています。
このラウリル硫酸Naは、石油系と呼ばれていますが、現在は、ヤシ油からつくられているものが多いようです。
しかし、お肌の天敵のように思われているラウリル硫酸Naは、他の界面活性剤とあわせることで、泡立ちの相乗効果が得られるようです。
さらに、ラウリル硫酸Naそのものには乳化力がほとんどありませんが、コレステロールや高級アルコールと組み合わせることで、強固な界面膜をつくり、優れた乳化力を発揮するようです。
「石油系界面活性剤」の見分け方について
石油系でもそうでなくても、化学組成がおなじであれば、その性質は同じはずですから、正直なところ「石油系」界面活性剤と呼ぶことに違和感があります。
◎界面活性剤の分類について
イオン界面活性剤は、さらに、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤に分類されます。
非イオン界面活性剤は、電離しないので、水の硬度や電解質の影響を受けにくく、皮膚に対する毒性および刺激性がほとんどないため、おもに乳化剤としての用途が増えています。
しかし、化粧品などの商品説明では、、石油系界面活性剤不使用をうたったものが、数多くあります。
大正製薬「商品情報サイト」では、いわゆる石油系界面活性剤として、成分表示につぎのような名称が含まれいるものを挙げています。
ラウリル、アンモニウム、クロリド、スルホン酸、TEAなど
として、合成界面活性剤フリー、合成界面活性剤不使用などの表示がある製品なら安心です、と説明しています。
「クレンジングオイル」は乾燥肌にはNG!
「クレンジングオイル」は、洗浄力が強く、肌への刺激が強いので、乾燥肌の方にはNG!
ただし、アイラインやマスカラをたっぷり使ったときでもしっかり落としてくれるので、脂性肌の人にはおすすめです。
乾燥肌には「クレンジングクリーム」がおすすめ!
乾燥肌の方には、保湿力が高いクレンジングクリームがおすすめです。
オイルタイプやジェルタイプとくらべると、洗浄力はやや落ちますが、ナチュラルメイクの方なら洗浄効果は十分です。
乾燥肌でも、アイメイクだけはしっかりしたい、という方も多いと思います。そんな方には、アイメイクリムーバーが便利です。
クレンジングはしっかり洗い流すのが基本!
クレンジングは、油性のメイクを落とすためのものですから、界面活性剤を抜きにして考えることはできません。
クレンジングを使ったら、しっかり洗い流さないと、肌にクレンジング剤の成分が残ってしまうため、その後でつかう化粧水や乳液が浸透しにくくなります。
雑菌の繁殖や、毛穴がつまってニキビや炎症の原因にも。
クレンジング剤は、ぬるま湯を使い、ゴシゴシやらずに、すすぎ残しがないよう、ていねいに洗い流しましょう。
ゴシゴシやってはいけないのは、クレンジング後の「洗顔」でも同じです。
「クレンジング」「洗顔」後、かならず保湿ケア!
「クレンジング」と「洗顔」のあと、保湿ケアをしないと、肌の水分がどんどん失われていきます。
一般的には、洗顔後、5分以内に「化粧水」で保湿し、水分が蒸発しないように、クリームや乳液でフタをするのが理想的です。
まとめ
30代からは、肌質が徐々に変わっていきます。若い時と同じようなスキンケアのままだと、肌トラブルをまねくことがあります。
とくに、乾燥肌の方は、スキンケアのファーストステップ・クレンジングでは、肌にやさしいクリームタイプのクレンジング剤を使うことをおすすめします。
年齢とともに、濃くなりがちなメイクですが、洗浄力が強いクレンジングオイルは、乾燥肌の方にはNGです。
クレンジング剤は、かならずやさしく洗い流すのが基本。成分が残っていると、肌への負担が大きくなり、肌トラブルの原因になります。
年齢とともに、肌のターンオーバーのサイクルが長くなるだけでなく、水分量も急速に減少していきますから、潤い成分が配合されたスキンケアアイテムを増やすようにこころがけたほうがいいようです。