肌の乾燥によるかゆみ・スキンケアクリームの選び方

スキンケア
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肌の乾燥が気になる季節!

保湿ケアをしているつもりでも、顔やカラダの乾燥が気になると答えた方が8割以上もいる、とのアンケート結果があるようです。

お肌の乾燥がすすむと、カサカサしたり、白い粉がふいたりしますが、もっとも我慢できないのが痒み(かゆみ)でしょうか。

痒くなると、つい手がかゆい部位を掻いてしまうことがありますが、これが痒みをいっそう広げてしまいます。とはいえ、我慢できないのが痒み。

いったん、お肌を掻きこわしてしまうと、なかなか元に状態には戻りません。ときには、何ヶ月も痕が残ってしまうことも。そんなことになる前に、お肌の乾燥を防ぐための正しいスキンケアを知っておきましょう。

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肌の乾燥による痒み(かゆみ)対策

肌が乾燥するとなぜかゆくなる?

角質層の水分量が少なくなったり、皮脂の分泌が低下すると、皮膚の表面が乾燥し、いわゆる乾燥肌になります。

皮膚が乾燥すると、お肌のバリア機能が低下するため、アレルゲンや刺激物質が入りこみ、かゆみをひき起こします。かゆい場所を掻いてしまうと湿疹ができ、さらにかゆくなるので掻きこわし、ますます症状を悪化させてしまいます。

かゆみ物質として、よく知られているのが、ヒスタミンです。

ヒスタミンは、皮膚への刺激によって、肥満細胞から放出され、真皮層にある知覚神経によってかゆみとして脳に伝えらますが、乾燥肌や湿疹によって知覚神経が表皮内に伸びてくるため、かゆみがより強くなるようです。

かゆくなったらまず冷やす

かゆくなったら、掻かずに冷やすのが一番。冷やすと、知覚神経の興奮がしずまり、痒みがおさまります。

かゆみや炎症をおさえる外用薬を塗るのも効果的ですが、かゆみがおさまるまで、少し時間がかかります。まずは、氷や保冷剤をハンカチなどに包んで、かゆい箇所に当てましょう

洗顔・入浴後のスキンケアでしっかり保湿

洗顔や入浴後は、表皮の皮脂が洗い流され、肌の水分が蒸散しやすい状態になっています。

お風呂の温度は、40℃以下が推奨されているのは、うるおいを保つための皮脂を落としすぎないようにするため。また、38~40℃のお湯だと、リラックス効果も期待できます。

そのままの状態でほおっておくと、肌の乾燥がどんどん進んでしまうので要注意!やわらかなタオルを押しあてるようにして水気をとり、早めに保湿ケアをしましょう。

化粧水で水分をおぎなうだけでなく、乳液などのクリームでしっかりフタをして、水分が逃げないようにするのがポイント。一般的には、5分以内にスキンケアをおこなうのが理想的とされています。

乾燥肌のためのスキンケアアイテムについて

乾燥しやすい肌質の方は、スキンケアアイテムを選ぶときにも、注意が必要です。

アルコールが含まれているものは、つけたときにスッキリしますが、バリア機能が低下した肌には大きな刺激になり、症状をさらに悪化させてしまうおそれがあります。

ほかにも、配合成分によっては、肌質に馴染まないものや、肌の乾燥をさらに進めてしまうものもあります。肌がピリピリするなどの異常を感じたら、はやめに他のスキンケアアイテムに変えたほうがよいでしょう。

ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、アミノ酸類、ヘパリン類似物質、スクワランなど、保湿成分がしっかり配合されたものを選ぶのがおすすめです。

また、石油系界面活性剤、アルコール類、防腐剤、合成香料、合成着色料などが配合されていないものを選ぶと良いでしょう。

乾燥によるかゆみを和らげるための成分

乾燥によるかゆみを和らげるための成分を配合したクリームを、かゆみがおさまるまで使ってみるのも一つの方法です。

かゆみをおさえるための成分としては、つぎのようなものがありますが、乾燥肌の治療薬「ヒルマイルド」のメーカー・健栄製薬によれば、これらの成分は、症状が無ければ使わないこととしています。

  • 尿素
    ・尿素は、水に馴染みやすく、皮膚の水分の蒸発、吸収、保持する作用があります。また、余分な角質を除く働きもあります。
  • ジフェンヒドラミン塩酸塩
    ・かゆみのもとであるヒスタミンの働きをおさえ、アレルギー症状の緩和効果が期待できます。
  • クロタミトン
    ・クロタミトンは肌に軽度の灼熱感を与えることで、その刺激によってかゆみを和らげる効果があり、虫刺されや軽い湿疹などの治療に用いられます。

【第2類医薬品】ヒルマイルドクリーム 60g

しばらく使っても、かゆみが治まらないようであれば、専門クリニックで診てもらいましょう。

ボディクリームの顔への使用は?

薬用成分を配合したクリームには、使用回数や使用量が制限されているものがありますので、使用上の注意書きをよく読んでから使いましょう。

また、顔の皮膚は、他の部位とくらべかなり薄いので、ボディクリームをそのまま使うと、強い刺激を与えてしまうことがあります。

とくに、乾燥肌などでかゆみを生じやすい方は、顔専用のクリームを使用したほうがいいでしょう。

まとめ

寒い季節は、戸外の空気が乾燥しているだけでなく、屋内も暖房によって乾燥しているので、肌が乾燥しやすくなっています。

乾燥肌は、白い粉がふいたり、かゆみが出てから気づくことが多いですが、できればそのような症状が出る前に、正しいスキンケアでしっかりと予防しておいたほうがいいでしょう。

日常の生活習慣では、水分補給を心がけ、入浴後、ただちにスキンケアをおこなうことが重要ですが、クリーム選びでは、保湿成分がしっかり配合され、自分の肌質にあったものを選ぶことをおすすめします。