セラミドの効果・外部刺激から肌をまもって潤いのある肌へ
肌の潤いをささえるセラミドの効果
お肌の角質層には、外部刺激から皮膚の内部を守ると同時に、お肌の水分が蒸発するのを防いでいます。
「バリア機能」と呼ばれますが、このバリア機能の主役となっている成分が、「セラミド」。
キメが整った肌は、このセラミドのおかげ。セラミドは、もともとお肌を乾燥から守るために、角質層で生み出された成分とのこと。
20歳の女性の肌がみずみずしく潤っているのは、このセラミドによるものですが、50歳の方のセラミドの量は、20歳のときと比べて半分まで減少すると言われます。
セラミドとは
セラミドには、角質層に存在するうるおい成分で、細胞間にある水分を抱え込んで逃さないよう保持する働きがあります。
「セラミドの層」と「水分の層」が交互にかさなった、ちょうどミルフィーユのような状態になっていることで、角質層の水分が保持されています。このミルフィーユのような構造は、「ラメラ構造」とよばれ、健康でうるおいのある肌をつくりだしています。
このセラミドは、お肌のターンオーバーの過程で、表皮の顆粒層から角質層へ押し上げられるときに、細胞間脂質のなかへ放出されます。
お肌の一番外側にあって、バリア機能の最前線をになっているのが角質層ですが、この角質層のうるおいの80%は細胞間脂質によるものといわれています。
セラミドは、なんとこの細胞間脂質の50%以上を占めており、お肌のバリア機能を高めるための大切な成分となっています。
セラミドが不足すると・・・
皮膚の角質層のセラミドが不足すると、角質層のバリア機能が正常にはたらかなくなり、お肌がつぎのような状態になります。
- 肌荒れ
- シミや小じわが出来やすい
- 肌がカサつく、ガサガサする
- 肌にツッパリ感がある
角質層には、角層細胞が層を作っていますが、この角層細胞のすき間を満たして、細胞や水分をつなぎとめているのがセラミドです。
セラミドが十分にあると、バリア機能が正常にはたらき、キメが整った肌になりますが、セラミドが不足すると、肌荒れしやすく外部刺激に弱い肌になってしまいます。
ガサガサしたり粉がふいた乾燥肌は、このセラミドが不足している状態と考えられます。さらに、刺激に弱い敏感肌の原因にも。
セラミドが不足する原因
セラミドが不足する原因として、つぎのような理由が考えられます。
- 加齢によるセラミドの減少
・セラミドは、加齢とともに減少し、50歳では20歳のときの約半分まで減少すると言われます。加齢を防ぐことはできませんから、不足するセラミドをおぎなうなどのケアが必要です。 - 皮膚のターンオーバーのサイクルの乱れ
・皮膚は、ターンオーバーによって生まれかわりますが、セラミドは、ターンオーバーによって作られます。睡眠不足や偏った食生活などによって、ターンオーバーが乱れると、セラミドの減少する原因に。 - 間違った洗顔
・顔をゴシゴシ洗うと、肌の汚れだけでなくセラミドも一緒に落としてしまいます。しっかり泡をたてて、ぬるま湯でしっかりすすぎ、優しくタオルで拭き取ります。
不足するセラミドを補うには
加齢などによって不足しがちなセラミドですが、生活習慣や食生活を変えることで、減少のスピードを抑えることができます。
セラミドが不足したお肌は、乾燥でカサカサしたり粉ふきなどのお肌の状態でわかりますから、セラミドを配合した化粧水などで適切なスキンケアを早めに始めるのがポイントです。
セラミド配合の化粧水は、他に配合されている美容成分によっても、その効果が変わってきますから、ご自分の肌質や目的に合った化粧水を選ぶことをおすすめします。
ヒト幹細胞培養液のブランド『NANOA』では、「セラミド」×「ヒト幹細胞培養液」に「7種類のビタミン誘導体」を配合した『ナノア SC ローション(化粧水)』を開発しています。
成分的にも贅沢な化粧水ですが、補いたい美容成分をバランスよく配合しています。美容液については、以下の記事を参考にしてください。
セラミドを含む食品
セラミドは、食品では、こんにゃく芋、米、小麦、大豆、小豆、ホウレンソウ、乳製品、わかめなどに含まれています。これらの食品を、上手に食生活に取り入れることが、健康はお肌を保つことにつながります。
また、セラミドは、サプリメントで補うこともできますので、他の配合成分を考えあわせ、ご自分の体質と目的にあったものを選ぶことをおすすめします。