アルコールを飲み過ぎるとなぜ肌が荒れやすくなる?3つの原因

スキンケア
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お酒には、料理を美味しくしたり、ストレスを解消するなどの効果がありますが、アルコールそのものは、お肌を含めて身体への負担が大きいようです。

アルコールが肌トラブルの原因にもなるといわれるのは、アルコールが体内で分解されるときのメカニズムが関係していると考えられます。

せっかくのスキンケアを無駄にしないためにも、お酒にふくまれるアルコールがお肌にあたえる影響を知っておいたほうがいいかもしれません。

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アルコールによって肌が荒れやすくなる3つの原因

アルコールの摂り過ぎによる肌荒れは、おもにつぎの3つの原因が考えられます。

  • 肌が乾燥しやすくなる
  • カラダの糖化がすすむ
  • 糖質の摂り過ぎにより皮脂が過剰に分泌される

”肌が乾燥しやすくなる” ”カラダの糖化がすすむ”は、アルコールが分解されるメカニズムと関係していますので、アルコール分の摂取量に注意が必要です。

アルコールが直接関係しているわけではありませんが、お酒の種類によっては、日本酒やビールのように糖質が多いものがあります。糖質を摂り過ぎると皮脂が過剰に分泌され、ニキビや吹出物の原因になりますから、酒量には要注意!

まず、アルコールが体内で分解され、体外へ排出されるまでのメカニズムを知れば、アルコールの肌への影響がなんとなく理解できるでしょう。

アルコールが分解されるメカニズム

口から摂取したアルコールは、胃で20%、小腸で80%が吸収されてから、血流によって肝臓にあつめられます。肝臓にあつまったアルコールは、はじめに有毒物質であるアセトアルデヒドに分解され、つぎに無害な酢酸に分解されてから全身におくられます。

全身におくられた酢酸は、筋肉や脂肪組織で二酸化炭素と水に分解され、呼気や汗、尿となって体外へ排出されます。

しかし、分解しきれないアルコールやアセトアルデヒドは、体内をめぐってから再び肝臓に戻って分解されるというプロセスをくりかえします。

肝臓がアルコールを分解できる能力はそれほど高くありませんから、アルコールの摂取量が多くなれば、毒性の強いアセトアルデヒドが体内に長く残ることになり、これが頭痛や二日酔いなどの原因になります。

アルコールの過剰摂取が続けば、肝臓への負担が大きくなり、肝硬変や肝臓がんなどのリスクが高くなるのはもちろんです。

肌が乾燥しやすくなる

アルコールに利尿作用があることは、ご存知の方が多いと思います。なかでも、利尿作用が大きいといわれるのが、ビール。

1リットルのビールを飲むと、1.1リットルの水分がうしなわれると言われており、アセトアルデヒドの排出も遅くなります。二日酔いなりやすいだけでなく、暑い季節に汗をかきながら飲むビールは、脱水の原因にもなるようです。

アルコールは、分解酵素のはたらきによって、アセトアルデヒドに変わり、さらに酢酸に分解されます。そこからさらに、二酸化炭素と水になり、尿や汗、呼気等になって排出されるわけですが、このプロセスにおける酵素のはたらきにも水が必要になります。

アルコールの利尿作用だけでなく、アルコールが分解されるためにも水分が必要になるわけです。

乾燥はお肌の大敵といわれますが、のどを潤してくれるビールが、お肌の乾燥をすすめてしまうのはちょっと皮肉な結果といえます。

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カラダの糖化がすすむ

糖とたんぱく質が結合すると、AGEs(エージス)と呼ばれる「終末糖化産物」になります。元に戻ることのない最終的な生成物という意味で、こう呼ばれています。これが、糖化

糖化は、体のコゲともいわれ、肌のコラーゲンなどのタンパク質が変性したり劣化する原因となり、その結果、お肌の弾力が失われてしまいます。

じつは、糖とたんぱく質が結合してAGEs(エージス)ができる過程でつくられる中間生成物が、アルデヒド。アルコールが分解される過程でつくられるアセトアルデヒドも、たんぱく質と結合して、アセトアルデヒド由来のAGEsに。

日経Goodayの記事によれば、実際に飲む頻度が高い人ほどAGEsが体内に多く蓄積していることが、同志社大学の糖化ストレス研究センターの研究によって確認されているようです。

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糖質の摂り過ぎにより皮脂が過剰に分泌される

お酒の種類によっては、梅酒や甘いカクテル、日本酒、ビール、紹興酒など、糖質を多く含むものがあります。

糖質や脂質は、皮脂の原料になるため、皮脂の分泌量が増えます。さらに、アルコールによる毛細血管の拡張によって、皮脂の分泌量が増え、毛穴がつまりやすくなることが、ニキビなどの肌トラブルの原因になります。

スキンケアを考えたお酒の飲み方

肌の乾燥やニキビなどの肌トラブルが気になる方は、お酒を飲む頻度やアルコールの摂取量だけでなく、お酒の種類に注意したほうがよさそうです。

とくにビールは、日本酒よりは糖質量が低めですが、ついグビグビと酒量が多くなりがち。日本酒よりも多くの糖質を摂ってしまう結果に。

厚生労働省は、生活習慣病のリスクを高める飲酒量について、1日の平均純アルコール摂取量で、男性は40g以上、女性は20g以上としています。

しかし、お酒がお肌にあたえる影響やアルコールを分解する能力には個人差がありますから、自分の体質や肌質にあった飲み方をみつけましょう。

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まとめ

適量の飲酒は、気分をリフレッシュしたり料理をおいしくいただきたいときには効果的ですが、お肌にたいしてつぎのような影響をあたえる可能性があることも知っておいたほうがいいでしょう。

  • 肌が乾燥しやすくなる
  • カラダの糖化がすすむ
  • 糖質の摂り過ぎにより皮脂が過剰に分泌される

あらためて、簡単にまとめます。

アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドから酢酸へ分解されますが、分解しきれないアルコールやアセトアルデヒドは、体内をめぐり再び肝臓に戻ってこのプロセスをくりかえすことになります。いつまでも体内に残れば、悪酔いや二日酔いに。

とくにスキンケアを考えれば、アルコールの利尿作用やアルコールが分解される過程でつかわれる水分は、お肌の乾燥につながります。

また、アルコールが分解される過程でつくられるアセトアルデヒドは、たんぱく質と結合してアセトアルデヒド由来のAGEsに。いわゆる糖化です。糖化は、肌のコラーゲンなどのタンパク質が変性したり劣化する原因になります。

せっかくのスキンケアを無駄にしないためにも、自分の体質や肌質に合ったじょうずなお酒の飲み方をみつけてください。

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