お肌のゴールデンタイムは嘘!?美肌のカギは「成長ホルモン」
「お肌のゴールデンタイム」と「成長ホルモン」の関係について
「お肌のゴールデンタイムは夜10時~翌日午前2時」、一度はどこかで目にしたことがあるフレーズだと思いますが、この常識は嘘(うそ)との情報も。
その根拠となっているのが、「成長ホルモン」の分泌量が増加する時間帯。どうやら、成長ホルモンは夜10時~翌日午前2時に分泌されるというわけではないということのようです。
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「成長ホルモン」の分泌量が増えるのは何時?
成長ホルモンは、子どもの成長だけでなく、骨や筋肉など全身にはたらく人間の成長に欠かせないホルモンで、脳下垂体前葉のGH分泌細胞から分泌されます。
成長ホルモンが健康な美肌をたもつことにも役立っていることから、分泌量が増える時間帯が「お肌のゴールデンタイム」と呼ばれてきたわけですが、どうやら睡眠時刻とは直接関係がないようです。
では、成長ホルモンの分泌量が多くなるのは何時なのでしょうか。
成長ホルモンは、決まった時間帯に分泌量がふえるわけではなく、睡眠開始後90分ていどの間におとずれる「徐波睡眠(じょはすいみん)」のときにその分泌量が増加することがわかっています。
つまり、何時に寝たとしても、入眠後、最初の徐波睡眠のタイミングで成長ホルモンの恩恵を受けることができるということです。
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「徐波睡眠」って何?
ノンレム睡眠を知っていても、徐波睡眠(じょはすいみん)という言葉をはじめて聞くという方も多いかと思います。
ノンレム睡眠は、睡眠の深さによって、ステージ1~4(浅い→深い)の4段階に分けられます。このうちステージ3、4の段階が、徐波睡眠(slow wave sleep, SWS)とよばれています。
ノンレム-レム睡眠周期は90~120分間ですが、睡眠の後半ではこの徐波睡眠が減少するようです。
「成長ホルモン」の分泌量は女性男性で違う?
成長ホルモンは、女性男性ともにおなじように分泌されるわけではないようです。さらに、睡眠中だけに限って分泌されるわけではなく、日中も分泌されています。
日本医事新報社「睡眠時間と成長ホルモンの分泌量」の記事によれば、睡眠中の成長ホルモンの分泌量は、男性では1日の分泌量の60~70%、女性は1日の分泌量の5割未満との研究結果(※)があるようです。※女性男性とは、健康な若い女性・男性(18~33歳)のこと。
つまり、成長ホルモンの分泌量は、男性のほうが、女性よりも睡眠の質の影響を受けているようです。
「成長ホルモン」は加齢によって減少する
成長ホルモンの分泌量は、年齢とともに減少していきますが、医事新報社の記事では、つぎのように説明しています。
男性では30歳台から睡眠に関連したGH(※)分泌が減少し,50歳以降にはほぼ消失するとされる。一方,女性では閉経後から睡眠に関連したGH分泌が減少してくる ※成長ホルモンのこと
近年、スキンケアに関心がある男性が増えてきましたが、成長ホルモンが”50歳以降にはほぼ消失する”との内容はちょっとショックかもしれません。
また、女性は閉経後、睡眠と関連する成長ホルモンの分泌が減少するため、年齢を重ねるにつれて、内側と外側の両方からのスキンケアがより重要になることは言うまでもありません。
「成長ホルモン」の分泌量を増やすための生活習慣
成長ホルモンの分泌量は、睡眠中とくに徐波睡眠のときにふえることがわかっています。お肌のためにも、つぎのような生活習慣を心がけ、質の良い睡眠をとるようにしましょう。
- 睡眠環境をととのえる
・室内の照明を落とす
・寝具類の素材は肌にやさしいものを
・自分に合う高さとサイズの枕をつかう - 入浴は就寝の1.5~2時間前に!
・自分のベストタイミングをみつけましょう
・38~40℃の温めで10~15分 - 就寝前にスマホやPCを操作しない
- 寝る前にアルコールやカフェインを摂らない
- 起床したら朝日を浴びる
・太陽光で体内時計をリセットします
・休日でも寝過ぎないようにする - 定期的な運動をおこなう
・就寝の2~3時間前に軽い運動をおこなう
良質な睡眠のために理想とされるルーティンはいろいろありますが、世代や仕事によっては、続けることが難しい項目も多いようです。
また、就寝前の入浴時間帯には諸説あり、個人差もありますから、自分の体調や生活リズムにあったルーティンを見つけていただきたいと思います。
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まとめ
お肌のゴールデンタイムとは、成長ホルモンの分泌量が増える時間帯のこと。
以前は、「お肌のゴールデンタイムは夜10時~翌日午前2時」と言われていましたが、とくにこの時間帯に増えるということではないようです。
入眠から90分ぐらいでおとずれる徐波睡眠(じょはすいみん)のときに、成長ホルモンの分泌量が増加しますから、成長ホルモンの分泌だけを考えれば、寝るのはいつでもいいということになるかもしれません。
しかし「良質な睡眠」をとるための生活リズムという点では、「夜10時~翌日午前2時」という時間帯を無視はできません。
女性男性とも、年齢とともに成長ホルモンの分泌量は加速度的に減少していくようですから、いずれにしても30歳を過ぎたら、規則的な生活習慣を心がけたほうがいいでしょう。
また、年齢とともに不足しがちな美容成分や栄養素は、サプリメントや美容ドリンクなど、内側からのインナーケアでおぎなうこともできます。
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また、「肌質」や「睡眠」は、遺伝的な傾向があることがあることが分かってきました。自分の特性を知ることで効果的なスキンケアのヒントが得られるかもしれません。