便秘が肌荒れの原因になるのはナゼ?ニキビができやすい場所は?
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便秘は、にきびや吹出物などの肌荒れの原因になるので、体の内側からのケアがとても重要ですが、外側からのスキンケアだけの方が多いようです。
とくに女性の場合、ホルモンバランスの変化もお肌へ影響を与えるだけでなく、冷えやむくみなど、体調不良の原因にもなりますから要注意!
一時的なかゆみや赤みなど、日常生活にそれほど支障がなければ、あまり気にする必要はないかもしれませんが、無意識のうちに掻いたり、何度も繰り返すことで色素が沈着し、シミが残ることがありますので注意が必要です。
便秘で肌荒れになるメカニズム
便秘によって、老廃物が体内から排出されないと、老廃物に含まれるアンモニアなどの毒素(有害物質)が、腸の粘膜から吸収され、血流に乗って全身へ送られます。
皮膚では、皮脂や汗といっしょに、これらの毒素を体外へ排出しようとしますが、有害物質が皮脂や古い角質と結びつき、正常な皮膚のターンオーバーがさまたげられることで、ニキビや吹出物などの肌荒れが起こると考えられています。
健康な便は臭くないですが、便秘によって腸内で腐敗がすすむことで有害物質がつくられるため、嫌なニオイになります。
女性ホルモンの変化が便秘の原因に
女性の場合、生理前になるとニキビができやすくなりますが、これには女性ホルモンの変化に関係しています。
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、生理前にはエストロゲンが減少し、プロゲステロンが増加します。
女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)には、大腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)をおさえる作用があります。
そのため、黄体ホルモンの分泌が活発になる排卵~月経までの期間になると、便秘しやすくなるのです。
生理前は、プロゲステロンの増加するため、水分の代謝がとどこおりやすくなり、むくみや肌荒れ、さらにはイライラなど、心身不調の原因になります。
便秘によってニキビができやすい場所は?
ニキビは、その原因によってできやすい部位が変わると考えられます。
ホルモンバランスの乱れによるニキビは、おでこにできやすく、便秘によるニキビは、頬(ほお)や口周りにできやすいようです。
ちなみに、胃腸の調子が悪い時は、口の周りにできやすいとのことですから、ニキビのできる場所で体調を知ることもできそうです。
便秘のときの肌トラブルがあれば、まずは腸内環境をととのえることから始めると良いかもしれません。
便秘によるニキビを予防するには
便秘のときにできやすいニキビは、腸内環境をととのえなければ、根本手的な改善はできません。
腸内環境は、生活環境や食生活に大きく左右され、心身のリズムが乱れることで、腸の働きも悪くなります。腸内環境をととのえニキビを予防するためにも、つぎのような習慣を心がけましょう。
- 規則正しい食生活をする
- 無理なダイエットをしない
- トイレを我慢しない
- 食物繊維を摂る
- 水分不足にならないようにする
- ストレスを溜めない
- 適度な運動をする
ここでは、各項目の詳細は省きますが、いずれも腸の運動をうながしたり、便が固くなるのを防ぐための生活習慣です。
腸内環境が整うことで、毒素が便とともに体外へ排出されますから、免疫力が高まり、ニキビができにくい肌になると考えられます。
食物繊維を摂るときの注意点
腸内環境をととのえる栄養素の一つが、食物繊維です。
食物繊維は、腸内のフローラバランス(善玉菌と悪玉菌)をととのえる働きがあり、「水溶性」と「不溶性」があります。
水溶性の食物繊維は腸内の善玉菌を活性化し、不溶性の食物繊維には腸のぜん動運動をうながすはたらきがあります。
しかし、便秘の人が不溶性食物繊維を摂りすぎると、腸がつまって便秘が悪化する可能性もありますので、摂取量には注意が必要です。
ちなみに、腸に良いとされる「水溶性」「不溶性」の摂取バランスは、「不溶性2:水溶性1」と考えられています。
◎不溶性食物繊維を多く含む食品
・豆類:大豆、いんげん豆、えんどう豆など
・穀類:玄米、小麦、ライムギなど
・野菜:ゴボウ、ブロッコリー、キャベツなど
・イモ類:さつまいも、さといもなど
◎水溶性食物繊維を多く含む食品
・果物:バナナ、リンゴ、柑橘類など
・穀類:大豆、大麦、ライ麦など
・海藻:昆布、わかめ、ひじきなど
・きのこ:しいたけ、えのき茸など
◎どちらも含む食品
・納豆、じゃがいも、プルーンなど
とくに、ひきわり納豆の場合、1パックあたり、水溶性食物繊維は1.0g、不溶性食物繊維は2.0gが含まれているので、とてもバランスが良いことがわかります。
「水溶性」「不溶性」、両方の食物繊維をバランスを考える前に、なんといっても偏った食事、無理なダイエットをしないことが一番ですね。
腸内環境をととのえるためのサプリメント
ふだんの食事から十分摂れそうな食物繊維ですが、厚生労働省【日本人の食事摂取基準(2020年版)】によれば、男女とも、目標値に対して、半分程度しか摂取できていないようです。
食物繊維のように不足しがちな栄養素は、サプリメントを活用してじょうずに補うのも、腸内環境をととのえる一つの方法です。
女性ホルモンに似たはたらきをする「エクオール」
女性の場合、月経前や更年期に、女性ホルモン・エストロゲン(卵胞ホルモン)が減少することにより、ニキビや肌荒れができやすくなることが知られています。
「エクオール」は、このエストロゲンとおなじような働きをすることで、女性の健康維持やアンチエイジングに役立つと考えられています。
「エクオール」は、腸内細菌のはたらきによって、大豆イソフラボンから作られますが、すべての人がつくることができるわけではないようです。
大豆イソフラボンを摂っても良いのですが、エクオールをつくることができるのは、なんと日本人の約半数!しかも若い世代では、約20~30%の人しかエクオールを産生できないようです。
大豆イソフラボンをサプリメントなどで摂っても効果を感じられないときには、エクオール配合のサプリメントを試してみると良いかもしれません。
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まとめ
不規則な食生活を送っていると、身体のリズムが乱れてしまうので、当然、腸の働きも悪くなり、便秘をまねきます。
便秘によって、毒素が全身に送られると、体調不良、ニキビなどの肌トラブルの原因になります。
ふだんの生活習慣や食事を見なおすことで改善できることも多いですが、30代~40代で仕事中心の生活が続くと、規則正しい生活を続けるのはなかなか難しいようです。
便秘は、腸内のフローラバランス(善玉菌と悪玉菌)をととのえることでかなり改善できますから、まずは不足しがちな食物繊維などの栄養素を補うと良いでしょう。
女性の場合、女性ホルモン・エストロゲンの減少が、ニキビや肌荒れに大きくかかわってきます。これを補ってくれるのが、エストロゲンに似た働きをする「エクオール」です。
仕事が忙しくて、不規則な生活が続くようであれば、エクオール配合のサプリメントを試してみると良いかもしれません。