コーヒーの飲み方によっては肌へ悪影響の可能性も!1日の適量とは
毎食後のコーヒーが、ルーティンになっている方も多いはず。
コーヒーの香りを嗅いだだけで頭がスッキリ、さらにリッチな気分に。これは、「カフェイン」などのコーヒーに含まれる成分のおかげ。
コーヒーに含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」は、コーヒー特有の香りをつくりだしている香気成分の一つですが、抗酸化作用や脂肪をおさえる効果などから、ダイエット系のサプリメントにも配合されています。
さらにクロロゲン酸は、メラニン色素をおさえる効果があるとのこと。コーヒーを飲む量を増やしたいところですが、コーヒーなどから摂取したカフェインはすぐには対外へ排出されないようです。
そのため、厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、血中に残ったカフェインが睡眠に影響をあたえないように、1日のカフェインの摂取量が400mgを超えないようにすることを推奨しています。
”睡眠不足はお肌の大敵”、コーヒーを味方にするためのヒントをさぐります。
朝飲んだコーヒーの「カフェイン」が夜まで残る!
寝る前にコーヒーを飲む方は少ないと思いますが、昼間に飲んだコーヒーのカフェインが夜まで体内に残っていることを知っている人はもっと少ないはず。
なんと、日本人の場合、カフェインの血中半減期は3~7時間とのこと。半減期は、コーヒーなどから摂ったカフェインが血中で半分の量になる時間。もし半減期が5時間なら、昼12時に飲んだコーヒーは午後5時に半分、午後10時になっても4分の1が残っている計算になります。
カフェインの体内での残りかたによっては、個人差がありますが、睡眠の質が低下することによって、お肌への悪影響が考えられるということです。
カフェインの残存量50mgでも睡眠に悪影響を与えるといわれますから、日中であっても、コーヒーなどカフェインを含む飲み物の量に注意する必要があります。
1日の「カフェイン」摂取量は400mgを超えないように
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によれば、1日に摂取するカフェインの量が400mgを超えないことが推奨されています。
これは、睡眠時に血中に残っているカフェインの量を考えてのこと。極端なことをいえば、朝400mgのカフェインを摂取すれば、半減期が5時間の人なら10時間後でも100mgのカフェインがまだ体内に残っていることに。
夕方以降に、100mg以上のカフェインを摂取すれば、入眠困難や熟睡できなくなったり、睡眠途中で目が覚めてしまうことが増えてしまうようです。
「カフェイン」400mgはコーヒー何杯分?
コーヒー1杯分(約150mL)には、約10gの焙煎したコーヒー豆が使われていますが、これに含まれるカフェインの量は90mgです。つまり4杯飲めば、ほぼ推奨されている上限量400mgの近くまで。
1日4杯も飲んでない!と思うかもしれませんが、600mLですからペットボトル1本強。
そもそも、カフェインが含まれている飲み物には、お茶や紅茶などがあり、玉露(最高級の緑茶)100mLには、なんと160mgものカフェインが含まれているそうです。
つまりコーヒーだけを控えても、知らず知らずのうちに、カフェインをかなりの量摂取してしまっているかもしれないのです。
まとめ
カフェインを多く含むコーヒー、紅茶、緑茶などは、眠気覚ましや気分転換のためにはなくてはならない飲み物です。
また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸にはメラニンを抑える働きがあるようですから、適量ならお肌のためにも良い影響があるということになります。
しかし、カフェインの摂取量が多すぎれば、深い眠りがさまたげられる原因になり、睡眠障害だけでなく、その結果として肌が荒れるなどお肌への悪い影響がでてきます。
肌トラブルによって、かゆみがひどくなると眠れなくなることもありますから、カフェインの影響と重なれば悪循環に。
このように考えると、カフェインの1日の摂取量が400mgを超えないようにすることが、健康のためにもお肌のためにも良いということになります。
睡眠を意識的にコントロールすることはできませんが、肌トラブルを予防するためには、でくるだけ早めのスキンケアを心がけることが大切です。空気が乾燥しやすい季節には、しっかり保湿することでお肌のバリア機能を高めましょう。