妊娠線を消す方法は?原因を知って正しいスキンケアを!
妊娠線は、大きくなっていくお腹だけに気をとられていると、他の部位を見落としがち。二の腕や胸、太ももや背中など、脂肪がつきやすい部位なら、どこでも妊娠線ができる可能性があるのです。
妊娠線は、皮膚が引っ張られ、線状にすじが入った肉割れ線のことで、ストレッチマークとも呼ばれます。正式には、「線状皮膚萎縮症」というようです。
皮膚が”ピキッ”となった瞬間を記憶している方も多く、もしかしたらあの時・・、と後からふり返って初めて気づくのも妊娠線の特徴でしょうか。痛みがありませんから、そのまま忘れてしまうのでしょう。
妊娠線ができる部位
妊娠線は、お腹だけにできるわけではありません。脂肪がつくことによって皮膚が引っ張られやすいところなら、どんな部位でも妊娠線ができる可能性があります。
妊娠線はつぎのような部位にあらわれますが、個人差があり、だれでもできるというわけではありません。
- お腹
- お尻
- 太もも
- 二の腕
- 脇の下
- バスト
- ひざ裏
- 背中
- 脚の付け根
妊娠線は、自分では見えにくい部位にも突然できるため、気づきにくいのが特徴です。全身にできる妊娠線の予防には、できそうな部位への十分なスキンケアが欠かせないことになります。
妊娠線を消すのは難しい!
一度できてしまった妊娠線は、目立ちにくくなることはあっても、完全に消えることはないと言われています。
じつは、妊娠線ができるのは「真皮層」。表皮ではありません。真皮は表皮ほど柔軟性が高くないので、皮下脂肪の膨張に耐えられなくなると裂けてしまいます
はじめにピンク色や赤みのある線が現れ、赤紫色に変わっていき、産後は、時間経過とともに白っぽく目立たなくなりますが、キレイに消えるわけではありません。
一度裂けてしまった真皮は、完全に元の状態にもどることがありませんから、妊娠線は、皮下脂肪がなくなっても残り続けることになります。
妊娠線ができる原因と対策
妊娠線は、妊娠したらだれでもできるわけではありません。妊娠線の原因を知って、妊娠線ができてしまう前に、予防のためのスキンケアをはじめましょう。
- 脂肪による体重増加を管理する
・妊娠中の急激な体重増加は、皮下脂肪が蓄えられることが原因です。皮下脂肪の膨張によって皮膚が引っ張られると、柔軟性が無い真皮が裂けて妊娠線ができてしまいます。必要以上に体重が増えないように管理することで、妊娠線ができるのを防ぐことができます。 - 皮膚の乾燥を防ぐ
・妊娠中はホルモンバランスの変化などによって、皮膚が乾燥しやすくなります。とくに妊娠中に多く分泌される副腎皮質ホルモンには、皮膚のターンオーバーやコラーゲンの生成を抑える作用があり、皮膚が乾燥しやすくなるため、肉割れの原因になります。皮膚の乾燥を防ぐことが、スキンケアのポイントです。 - ストレスホルモンを増やさない
・副腎皮質ホルモンの一種「コチゾール」は、心身のストレスに反応して分泌されるため「ストレスホルモン」とも呼ばれています。前項で説明したように、副腎皮質ホルモンは皮膚の乾燥の原因になります。つわりやマタニティブルーのような心身のストレスをできるだけ減らすような生活環境を心がけましょう。
妊娠線予防クリームによる乾燥ケア
乾燥した皮膚は伸縮性をうしない、ある日突然ピッと裂けることで妊娠線ができてしまいます。やっかいなのは、その兆候がわからないこと。
そうなる前から、はやめに皮膚の乾燥を防ぐためのスキンケアを続けていることが、妊娠線を作らないためのベストチョイスです。
肌の伸縮性を保つために、妊娠線予防クリームやボディクリームなどの保湿剤で、つねに潤いを保つのが重要なポイントです。
冬の乾燥しやすい季節には、日ごろのスキンケアに気を付けますが、夏は油断しがち。夏場でも、妊娠線予防クリームやボディクリームによる保湿ケアが欠かせません。
副腎泌ホルモンの影響により、皮膚内部のコラーゲン生成も抑えられていますから、配合成分を考えあわせて選ぶのがポイント。できれば、妊娠線に特化したクリームがおすすめです。