髪の毛がパサパサ、広がってまとまらない、こんなときのシャンプーある?
「髪がパサパサして、ブワッと広がってしまう」
「髪がパサついて絡まり、ブラシが通りづらい」
「頭にうねりがあって、帽子やゴムで毎日まとめている」
など、髪が、乾燥やダメージでパサパサになってくると、スタイリングをしてもまとまらずに、絡まってブラシが通らないことがよくあります。
髪のパサパサや広がりの原因の多くは、本来の髪質ではなく、間違ったケアが原因となっていることが多いようです。
傷んだ髪質を改善しようとして、丁寧にシャンプーしすぎたり、その後のケアが悪いために、髪や頭皮がダメージを受けていることも。
年齢による髪の乾燥もありますが、正しいケアをすれば、かなり髪質が改善するはずです。
日常のヘアケアでの髪のパサつきの原因
日常のヘアケアで起こると考えられる髪のパサつきは、おもに次のような原因によると考えられます。
- 乾燥による水分量の不足
ーしっとりうるおいのある艶髪のベストな水分量は約11~13%と言われており、それ以下だとパサつきます。また、髪が乾燥していると、ブラッシングの際、静電気が起きやすく、髪が絡まる原因になります。 - 洗浄力の強いシャンプーによるダメージ
ー汚れをしっかり落とそうとして、洗浄力の強いシャンプーを選ぶ方もいると思います。しかし、洗浄力の強さは汚れだけでなく、髪や頭皮を健康に保つために必要な水分や油脂まで洗い落としてしまいます。その結果、髪にうるおいがなくなり、パサついてしまいます。髪は、ぬるま湯ですすぐだけでも、汚れの70%は落とせると言われていますから、あまり洗浄力が強いものは必要ないことが多いです。 - カラーやパーマによるダメージ
ーカラー剤やパーマ液は、髪に与えるダメージが大きく、頻繁に繰り返すことでキューティクルが剥がれ、髪はますます傷んでいきます。 - ブローやブラッシングによるダメージ
ーくしやブラシで無理に髪を梳かそうとする方も多くいますが、無理矢理なブラッシングをすることで髪が切れてしまい、その切れた断面から水分が出て、よりパサパサな髪になってしまいます。 - 熱によるダメージ
ー熱によるダメージもよく指摘されます。ドライヤーで頭皮を乾かす程度の時間なら、髪や頭皮が傷むことはないようです。しかし、長時間、同じ場所にドライヤーを当て続けると、髪の主成分であるタンパク質が固まって(※)、弾力性の無い、切れやすい髪質になってしまいます。
※熱でタンパク質が固まるなど、たんぱく質の性質が変わってしまうことを、”タンパク質変性”といいます。
髪がパサつく原因は、ほかにも紫外線や生活習慣、食事など、他にもいろいろ考えられますが、シャンプーやトリートメントのように、本来なら髪や頭皮のケアをしているつもりが、逆に髪や頭皮を痛めていたのでは、本末転倒ですね。
シャンプーやトリートメントの正しい使い方
シャンプーやトリートメントの仕方は、商品によっても違ってきますが、基本的な使い方は同じと考えていいでしょう。
◎シャンプーの使い方
- 準備
・まず、シャンプーする前に、ブラッシングをします。 - 予洗い
・予洗いとは、お湯で先にしっかり流してあげることです。ここで、ある程度の髪や頭皮の汚れを落とします。あらかじめ流してあげることで、汚れが浮き上がり、泡立ちもよくなります。
※お湯の温度は、38度前後で、ちょっとぬるいぐらいがベストです。 - シャンプー1回目
500円玉程度を手にとって、髪に付着したチリやホコリ、スタイリング剤をさっと流します。その後の泡立ちが違ってきます。 - シャンプー2回目
・水を足しながら、手のひらでしっかりと泡立てた後、頭皮を洗うように、つむじに向かって、マッサージするように揉み洗いします。ゴシゴシ洗いは、NG! - 泡パック
・2回目のシャンプーが終わったら、泡をながさないままの状態で3分ほど置きます。80%が美容成分で作られていますから、この時に髪に栄養が入っていきます。
◎トリートメントの使い方
- 水気を切ります
・水気を含んでいると、せっかくの栄養分が薄まります。できればタオルドライがいいですね。 - つける位置と場所
・傷みが気になる部分。まずは、中間~毛先にかけてつけていきます。根元付近は、頭皮を詰まらせる原因にもなるのでつけません。 - 揉み込みます
・少量ずつ両手に拡げて、揉むように(キューテイクルの向きに沿って)上から下に付けます。この際、中に押し込むように揉み込むのがポイント! - 目の粗いコームでとかします
・目の粗いコームや手ぐしで、髪1本1本に付けるようにコーミングします。 - 5分以上置きます
・感触がツルっとするように、髪の質感が変わってきたらケア完了です。
まとめ
髪がパサパサになるのは、髪質だから仕方ないとあきらめている方も少なくありません。
紫外線などの外部刺激の影響も大きいですが、日常のヘアケアで傷めてしまっては本末転倒。
根本的な髪質の改善は時間がかかりますが、手触りなどは、正しいシャンプーやトリートメントによって、わりと早く実感できるはずです。